2009 Fiscal Year Annual Research Report
インターネットテレビ電話を用いたリンパ浮腫セルフケア支援システムの構築
Project/Area Number |
20390552
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Research Institution | The University of Shiga Prefecture |
Principal Investigator |
奥津 文子 The University of Shiga Prefecture, 人間看護学部, 教授 (10314270)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
星野 明子 京都府立医科大学, 医学部, 教授 (70282209)
江川 隆子 関西医療看護大学, 看護学部, 教授 (40193990)
横井 和美 滋賀県立大学, 人間看護学部, 准教授 (80300226)
本田 可奈子 滋賀県立大学, 人間看護学部, 助教 (60381919)
山田 豊子 京都市立看護短期大学, 看護学科, 教授 (40321054)
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Keywords | リンパ浮腫 / セルフケア / 支援システム / インターネットテレビ電話 |
Research Abstract |
2009年度はインターネットテレビ電話を用いたリンパ浮腫セルフケア支援のマニュアル作りを目標に取り組んだ。 まず2008年度調査のデータに加え、さらに対象を拡大しセルフケア実施状況に関する調査を続行した。その結果、2008年度調査では明らかではなかった蜂窩識炎発症頻度と専門家介入について関係性が明らかになった。蜂窩織炎を全く起こしたことがないグループは、専門家の介入頻度が多い人の方が介入頻度の少ない人より多く、また蜂窩織炎を年に数回起こしているグループには、専門家の介入頻度が少ない人が介入頻度の多い人より多いという結果が得られた。この結果を日本看護社会政策学会 第9回学術大会およびthe Pacific Instiute of Nursing Advancing Practice, Education, & Research Conferenceにおいて発表した。 さらに、セルフケア支援についての具体的内容を知るため、リンパ浮腫患者会(バラの会)の会員に聞き取り調査を実施した。その結果、セルフケアを行う中で細かな疑問がわいてもタイムリーに尋ねることができないため勝手な判断で処理してしまっている状況や、皮膚の傷・発疹・乾燥等にも不安を抱きつつも安易に対応している実態が分かった。 さらに、リンパ浮腫ケア専門施設であるドイツフェルディクリニックを見学、またイギリスで開催されたInternational Lymphoedema Fremeworkに参加し 情報収集を行った。ヨーロッパにおけるリンパ浮腫ケアについては医師とセラピストの連携が緊密に行われている印象を持ったが、セルフケア支援については日本と同様の状況で十分になされてはいないことが分かった。 これらの結果を踏まえ、リンパ浮腫セルフケア支援マニュアルおよびSkyp使用マニュアルを作成した。
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Research Products
(2 results)