2008 Fiscal Year Annual Research Report
がんサバイバーの身体活力回復プログラムの構築と評価研究
Project/Area Number |
20390558
|
Research Institution | St. Luke's College of Nursing |
Principal Investigator |
外崎 明子 St. Luke's College of Nursing, 看護学部, 准教授 (20317621)
|
Keywords | がん / リハビリテーション / 運動療法 / 筋力 / 身体活力 / 心肺機能 / QOL |
Research Abstract |
1.がんサバイバーに対する運動療法に関する知見や海外動向の検討 (1)文献検討:がん治療中、治療後の人々への運動プログラムに関する文献 検索を行い、運動目的、運動内容(運動場所、強度、時間、頻度、実施期間)、対象選択基準、効果評価指標とその結果、アドヒアランス維持についてデータ収集し、71文献を吟味した結果を、総説「がんサバイバーの健康生成のための運動プログラムの開発文献レビュー」と題し学会誌に投稿し、現在査読中である。結論としてサバイバーに対する運動は自然回復力を高める身体調整能力を引き出し、自己モニタリングが強化されセルフケア能力の向上をもたらす効果が期待できる。 (2)海外の運動療法の現状の視察:米国ヒューストンのM.D.Andersonがんセンター、英国マンチェスター大学およびChristieがん専門病院を視察し、各施設のリハビリテーション部門長、上級実践看護師(Advanced Nurse Practitioner,Nurse Clinician)とがんサバイバーへの運動療法の現状について討議した。両国ともサバイバーへの運動は積極的に推奨され、これにより医療費の削減と身体活力の早期回復がもたらされ、また運動による有害事象の発症はほとんど認められず、わが国においても積極的に推進していくべきであると確認した。 2.運動プログラム内容の決定、内容紹介のための対象者配布用DVDの作成 1.で得られた知見をもとに運動プログラムを作成した。乳がんで術前化学療法後に手術を受けたサバイバーを対象とし、心肺機能強化としてエアロビクス、筋力強化としてチューブトレーニング、身体調整方法としてのストレッチについて実施方法と留意事項を紹介したDVD作成に向け撮影をした。
|