2008 Fiscal Year Annual Research Report
女性のリプロダクション健康課題の意思決定支援教育コンソーシアムとプログラム検証
Project/Area Number |
20390567
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Research Institution | St. Luke's College of Nursing |
Principal Investigator |
有森 直子 St. Luke's College of Nursing, 看護学部, 准教授 (90218975)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
堀内 成子 聖路加看護大学, 看護学部, 教授 (70157056)
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Keywords | 意思決定 / リテラシー / 看護学 / 女性 / 健康 |
Research Abstract |
初年度にあたる本年度は、主に日本における意思決定支援教育コンソーシアムを構築する研究メンバーと共に「意思決定」「意思決定支援」の臨床における現状の共通理解および問題点の再検討を、女性のリプロダクションの領域に限定せず、高齢者の延命治療について、がん治療の選択について等、また、看護職のみでなく司法の立場にあってメディエーターとして、医療コーディネーターとして、ケアマネージャーとの関りを通して等、これまでの研究報告、事例報告、文献の紹介等と様々な形式で意見交換をおこない、保健医療における「意思決定・意思決定支援」の全貌を把握することに努めた。また、東京工業大学大学院社会理工学研究科にて価値システムを専攻されている木嶋恭一教授よりコンサルテーションを受け、保健医療に限定されない意思決定の構造的な視座について情報を収集した。会議は、月1回のペースで3時間にわたり本年度は10回程度開催した。このような経過から本研究の方向性について、特に意思決定支援を行う専門職への教育について具体的なプログラムを把握する必要性から、オタワヘルスリサーチセンターを訪問し、保健医療分野における意思決定支援研究の第一人者であるオコーナー博士とその研究グループとの交流から、研究への示唆および、現在オタワ大学において、行っている研究プログラムの詳細とその運用、意思決定支援教育の最新知見に関する資料提供をいただいた。この訪問の成果を、本研究メンバーと共有し、次年度の教育プログラムについての具体的な方向性についての合意に至った。
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