2008 Fiscal Year Annual Research Report
大学院教育を地域貢献に活かす保健師等のコンピテンシー開発
Project/Area Number |
20390572
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Research Institution | Okayama University |
Principal Investigator |
岡本 玲子 Okayama University, 大学院・保健学研究科, 教授 (60269850)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
谷垣 靜子 岡山大学, 大学院・保健学研究科, 教授 (80263143)
鳩野 洋子 九州大学, 大学院・医学研究院, 教授 (20260268)
岩本 里織 神戸市看護大学, 看護学部, 講師 (20321276)
小寺 さやか 岡山大学, 大学院・保健学研究科, 助教 (30509617)
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Keywords | 保健師 / 大学院 / 教育 / 地域看護 / 地域貢献 / コンピテンシー |
Research Abstract |
本研究は、平成16〜19年度基盤研究(B)の成果を土台にして、新たに教育プログラムと評価指標を開発し、大学院教育と現場で実践する保健師等に用いて、学習者の専門能力向上と地域貢献への効果を実証し、その方法を広く普及することを目的としている。 本年度は大学院用の試案を作成し、試行(前期)を経て検討と修正を行い、「(1)大学院用と(2)保健所・保健センター出前用の教育プログラム(以下、プログラムと略)」を開発・実施した。プログラムは、アクションリサーチの理念に則り、目標指向型学習の方法論を用いて構成した。教材としては、テキスト、ワークブックを作成し、学習者が成果につながる学習過程を辿るためにポートフォリオとリフレクティブプラクティスを取り入れた。研究者は先駆的取り組みをしている英国で研修し方法論を学んで臨んだ。 プログラムは、1ヵ月に1回・計5回のセッションと、各セッション間に行なう個別面接4回で構成した。学習者は、各自学習課題を明確にして学習計画を立て、授業では毎月の成果をプレゼンテーションし、他の学習者と研究者からのファシリテーションと意見交換を通して次回のアクションプランを明確にした。個別面接では研究者は学習者のリフレクションを促進し、学習者の目標達成に向けた過程を支援した。 試行は平成20年度前期に当該科目2単位の受講者を対象として行い、その評価より導いた課題を基に、プログラムの目標、学習方法やプログラムの内容、教材、評価方法などを大幅に修正し、平成20年度後期に当該科目と一保健所において本施行した。その成果は分析中であり、今後学会で順次発表予定である。
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Research Products
(9 results)