2009 Fiscal Year Annual Research Report
疫学・保健統計学教育におけるミニマム・エッセンシャルズの設定と教育方法の改善
Project/Area Number |
20390573
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Research Institution | Tokyo Metropolitan University |
Principal Investigator |
猫田 泰敏 Tokyo Metropolitan University, 人間健康科学研究科, 教授 (30180699)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
斉藤 恵美子 首都大学東京, 人間健康科学研究科, 教授 (90251230)
村田 加奈子 首都大学東京, 人間健康科学研究科, 助教 (70381465)
入江 慎治 昭和大学, 保健医療学部, 講師 (90433838)
原 正一郎 京都大学, 地域研究統合情報センター, 教授 (50218616)
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Keywords | 保健師教育 / 疫学 / 保健統計学 / ミニマム・エッセンシャルズ / 教育方法 |
Research Abstract |
内外の各種資料の収集と分析に引き続き取り組んだ。次に諸外国の看護系大学の現地調査として、カナダのマクマスター大学、デンマークの首都カレッジ大学及び中国の香港大学の各看護学部を訪問した。マクマスター大学では主に地区診断に関する関連資料を、首都カレッジ大学では疫学を科目として位置づけており、教育内容、教育実施上の課題等の情報を、香港大学では看護学生の統計学教育の工夫に関する情報をWeb教材の視察とともに収集した。国内の現地調査としては、静岡大学工学部を訪問し、日本技術者教育認定機構の認定関連資料として学習・教育目標の参考事例・分野別要件自己点検票(教育)の書式の提供を受け、ミニマム・エッセンシャルズ設定の枠組み作り上の重要なヒントを得た。さらに、統計関連学会連合大会では、特に中等教育において統計学の教育方法の質向上のための多くの研究の蓄積があること、先進諸外国における中等教育の教育方法に学ぶ点があること、抽象的な統計学概念を具体的に学ぶための優れたソフトがアメリカで開発されていることを知り、学生に身近な事象を取り上げた授業の重要性とその具体化が課題であることを改めて思い知らされた。以上の知見に基づき、疫学・保健統計学の効果的な教育方法として有望なものを検討し、そのうちクリッカーシステムについては、研究代表者の疫学の講義で使用を試みたが、学生の評価は高かった。来年度は、TRUSTIAの活用も予定している。ミニマム・エッセンシャルズ設定については、今回の研究で収集した各種資料を分析し、ミニマム・エッセンシャルズ(より包括的な内容提示)、学習項目の例示、注という3段構造で提示する予定で作業を続けることとした。
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