2010 Fiscal Year Annual Research Report
疫学・保健統計学教育におけるミニマム・エッセンシャルズの設定と教育方法の改善
Project/Area Number |
20390573
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Research Institution | Tokyo Metropolitan University |
Principal Investigator |
猫田 泰敏 首都大学東京, 人間健康科学研究科, 教授 (30180699)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
斉藤 恵美子 首都大学東京, 人間健康科学研究科, 教授 (90251230)
入江 慎治 昭和大学, 保健医療学部, 講師 (90433838)
原 正一郎 京都大学, 地域研究統合情報センター, 教授 (50218616)
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Keywords | 保健師教育 / 疫学 / 保健統計学 / ミニマム・エッセンシャルズ / 教育方法 |
Research Abstract |
1)昨年度までの研究成果を踏まえ、保健師として疫学および保健統計学を学ぶ意義、活用場面を踏まえ、その理解の難易度の判断、収集した各種資料等の内容を反映させて、ミニマム・エッセンシャルズ(案)の設定作業を進めた。この内容について、疫学・統計学の専門家らの意見を問うた他、専用ホームページを通じた意見の収集、第21回日本疫学会学術集会でのポスター発表での討論等を通じて、本研究班としての最終的なミニマム・エッセンシャルズ(案)を設定した。 2)オランダのエラスムス大学で、毎年、世界的に著名な疫学者を講師陣として迎え開催されているErasmus Summer Programme(第20回)に参加した。疫学の歴史的研究で名高いProf.Alfredo MorabiaのHistory of Epidemiologic Ideasを聴講し、疫学の考え方、エポックメイキングな方法の発展や論文等について、系統的に把握することができた。ここで得た内容の一部は、ミニマム・エッセンシャルズ(案)の作成に反映させた。 3)教育方法の検討については、昨年度の疫学講義でのクリッカーシステムの使用実態等を評価し、第69回日本公衆衛生学会総会でポスター発表を行った。第15分科会の公衆衛生従事者教育のブースでの発表であり、参加者は保健師(教員)が大半であり、多くの好意的な意見を得た。 4)Fathomについては、研究代表者が行った看護教員への講演で使用した。また、研究代表者がC大学看護系大学院博士前期課程1年生への保健統計学の授業において、Fathomの学習用の英文の標準的なテキストの一部を資料として用い、学生個々人にFathomを実際に操作させつつ学習を行わせ、学生のレポートを評価した。 5)以上の成果を報告書としてまとめ、全国の看護系大学へ送付した。報告書の主要部分は首都大学東京機関リポジトリで公開する予定である。
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Research Products
(3 results)