2012 Fiscal Year Annual Research Report
東アフリカ・マー系社会の地域セーフティ・ネットに基づく在来型難民支援モデルの構築
Project/Area Number |
20401010
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Research Institution | University of Shizuoka |
Principal Investigator |
湖中 真哉 静岡県立大学, 国際関係学部, 准教授 (30275101)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
伊藤 一頼 静岡県立大学, 国際関係学部, 講師 (00405143)
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Project Period (FY) |
2008-04-08 – 2013-03-31
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Keywords | ケニア / 国際研究者交流 / 国内避難民 / セーフティ・ネット / 物質文化 / 貧困の文化 / メディア / 牧畜社会 |
Research Abstract |
本研究は、総合的地域研究の立場から、マー系の諸社会を中心的対象とする東アフリカの諸社会を対象として、臨地調査研究を実施することにより、国内避難民が外部の難民支援団体に頼らずに自発的に形成する「地域セーフティ・ネット」の実態を記述・分析し、「在来型難民支援モデル」を構築することを目的とする。こうした領域を解明した研究は少なく、臨地調査と理論研究の統合によって、この問題にアプローチしたことには意義があると考えている。 平成24年度は、東アフリカ牧畜社会を対象とする臨地調査を実施し、情報メディアを用いた地域セーフティ・ネット構築についてさらなる事例を収集した。研究成果の公開としては、平成23年度に本研究で実施した臨地調査研究の成果を取りまとめ、5月26日に、日本アフリカ学会第49回学術大会で口頭発表した。また、これまでに実施した臨地調査成果を取りまとめ、東アフリカの牧畜社会における国内避難民と情報メディア・ネットワークによるセキュリティ維持についての論文1点と図書1点を公刊した。また、オスカー・ルイスの「貧困の文化」概念を批判的に再検討し、国内避難民の物質文化について記述・分析した論文を準備した。 さらに、本研究の共催により、平成25年1月12日に、静岡市のコンベンション施設にて、高校生、大学生をおもな対象とする一般公開ワークショップ『難民ってなんだろう』を開催し、研究成果を一般に公開した。さらに、翌1月13日には、静岡県立大学で東京外国語大学アジア・アフリカ言語文化研究所の共同研究会を開催し、人類学と国際法学の学際的連携という観点から、研究代表者と研究分担者が本研究の総括となる報告を行った。同報告を元に、同共同研究会の成果報告出版が予定されており、学際的連携に関する本研究の成果は同書で公開することを予定している。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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