2011 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
20401016
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Research Institution | Ritsumeikan University |
Principal Investigator |
赤間 亮 立命館大学, 文学部, 教授 (70212412)
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Keywords | 国際研究者交流 / 国際情報交換 / イギリス / 後期浮世絵 / 浮世絵画帖 / リンク型DB / メタデータ / 専門的収集 |
Research Abstract |
1, 本年度は、まず昨年度2010年度後期デジタル撮影分の画像ファイルの整理と統合を行ない、前年土までのデータと統合した。9月には、第7回目の大英博物館における調査・デジタル撮影を実施した。また、大量にある後期浮世絵に関して、チェコのプラハ国立美術館・ナプルステク国立博物館、並びにイタリアのキヨッソーネ東洋美術館の調査を実施し、関連情報の収集ができた。その後、九月撮影分のデータ処理と整理を行ない、引続きメタデータを入力した。 2, 演劇博物館・江戸東京博物館・平木浮世絵博物館・太田記念浮世絵博物館において関連資料の調査を実施した。 3, 2月には、第8回目の現地デジタル撮影を実施した。その結果、大英博物館所蔵品の浮世絵(シート型)ならびにアルバム型の全ての浮世絵の調査・撮影が完了した。8回目分のデータ処理は完了、メタデータの入力は、7回目までの分が完了し、8回目分が残っているが、近日中に完了する。 4, 全8回の現地調査・撮影により、大英博物館の浮世絵・画帖の全貌についてすべてを把握することができた。レベルの高い専門学芸員が継続的に収集を続けてきた博物館であり、すでによく知られた絵師や初期作品以外にも目をみはるべき質を有することが判明した。最終回の調査のDB化を待って、日本国内と海外での関連学会での発表と概要を紹介する論文を発表する。 5, 撮影画像は、すべて大英博物館に寄贈した。大英博物館WEBサイト・所蔵品閲覧システムに掲載されることになっているが、第5回目以降は、大英博物館の人手不足の理由により、登載されていない。本プロジェクトの目標であったリンク型DBは、システム自体完成したが、上記の理由により現在未公開である。研究期間が終了するにあたって、再度大英博物館側への働きかけを行い、前画像の公開が促進されるよう申入れたい。
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Research Products
(8 results)