2009 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
20401034
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Research Institution | Waseda University |
Principal Investigator |
河合 望 Waseda University, 理工学術院, 准教授 (00460056)
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Keywords | 古代エジプト / 考古学 / 西洋史 / 王墓 / 副葬品 / 新王国時代 / 王家 |
Research Abstract |
本研究は、古代エジプト新王国時代の王墓の副葬品を総合的に研究し、葬制の一端を明らかにすることを目的としている。中でも早稲田大学が1991年より調査を継続している王家の谷・西谷のアメンヘテプ3世王墓出土の副葬品の研究を中心に調査研究を実施している。 昨年は、米国の博物館・美術館に所蔵されているアメンヘテプ3世王墓出土の副葬品の研究とエジプト現地での調査を行ったが、今年度は、2009年9月に英国の博物館・美術館に所蔵されている同王墓出土の副葬品の調査を行い、2010年2月にエジプト現地に保管されている副葬品の調査を行った。英国では、大英博物館、ロンドン大学エジプト考古学博物館、ハイクレア城エジプトコレクション、イートン校エジプトコレクションにて撮影、実測、観察を行い、貴重な資料を得ることができた。エジプト現地ではアメンヘテプ3世王墓およびルクソール西岸の考古庁査察局が管理する早稲田大学古代エジプト調査隊の遺物収蔵倉庫で撮影、実測、観察を行った。 資料調査の他にはエジプト考古庁から国際シンポジウム"Valley of the Kings since Howard Carter"への招待を受け、科学研究費補助金による本研究の成果を"Some Remarks on the Funerary Equipment from the Tomb of Amenhotep lll (KV22)"として発表した。発表の内容は平成22年度にエジプト考古庁より出版される論文集に掲載される予定である。 また、アブ・シール南丘陵遺跡では王族であるラメセス2世の孫娘の墳墓出土の副葬品の研究を行い、いくつかの学術雑誌等に論文・報告を発表した。
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Research Products
(4 results)