2010 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
20401034
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Research Institution | Waseda University |
Principal Investigator |
河合 望 早稲田大学, 理工学術院, 准教授 (00460056)
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Keywords | 古代エジプト / 新王国時代 / 王墓 / 副葬品 / 埋葬 / 考古学 / 歴史学 / 美術史 |
Research Abstract |
本研究は、古代エジプト新王国時代の王墓の発掘調査の出土遺物とエジプト国内および海外の博物館に収蔵されている王墓の副葬品を総合的に研究し、古代エジプト新王国時代における王および王家の埋葬習慣の一端を明らかにすることを目的としている。 エジプトの革命の影響等により平成22年に予定していたエジプト現地における調査研究とヨーロッパの博物館での資料調査を延期することを余儀なくされ、平成23年に海外での調査・研究を実施した。 1)エジプトにおける現地調査 2011年8月から9月にかけて、サッカラの遺物収蔵庫にてアブ・シール南丘陵遺跡で出土したラメセス2世の王家の女性であるイシスネフェルトの石棺片の接合と記録および副葬品の調査を行った。2011年12月から1月にかけてルクソール西岸のアメンヘテプ3世王墓および考古庁査察局が管理する早稲田大学古代エジプト調査隊の遺物収蔵倉庫で撮影、実測、観察を継続した。 2)ヨーロッパの博物館・美術館における研究 2012年2月から3月にかけてフランス、パリのルーヴル美術館の古代エジプト部、ベルギー、ブリュッセルの王立博物館古代エジプト部にて新王国時代の王墓出土遺物の調査を実施した。 3)国内の作業 国内では、早稲田大学によるアメンヘテプ3世王墓調査の出土遺物のデータ・ベースの作成を継続した。
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Research Products
(10 results)