2011 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
20401036
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Research Institution | Tenri University |
Principal Investigator |
桑原 久男 天理大学, 文学部, 教授 (00234633)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
山内 紀嗣 天理大学, 附属天理参考館, 嘱託 (80441426)
日野 宏 天理大学, 附属天理参考館, 学芸員 (20421290)
巽 善信 天理大学, 附属天理参考館, 学芸員 (60441432)
飯降 美子 天理大学, 附属天理参考館, 学芸員 (30441439)
橋本 英将 元興寺文化財研究所, 研究部, 研究員 (80372168)
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Keywords | 地中海 / イスラエル / 都市 / 青銅器時代 / 鉄器時代 / ガリラヤ / テル・レヘシュ |
Research Abstract |
本研究課題は、イスラエル、下ガリラヤ遺跡に所在するテル・レヘシュ遺跡の発掘調査を軸に、当該地域における青銅器時代・鉄器時代・ローマ時代に至る都市の形成と発達の過程を実証的に跡づけようとするものであるが、本年度は、研究の最終年度にあたるため、テル・レヘシュの発掘調査はおこなわず、補足的な調査と関連研究に集中した。夏期に、本研究の代表者(桑原)と分担者1名(日野)が現地に約2週間の渡航をおこない、調査資料が保管されているキブツ・エン・ドールに滞在しながら、現地協力者のイツィク・パズ博士とともに、前年度までに実施した発掘調査による出土資料の調査(実測や写真撮影などの追加作業)と調査記録についての検討作業をおこない、報告書作成のための打ち合わせなどをおこなった。また、テル・アヴィブ大学を訪問し、考古学研究所・図書館において関連文献を閲覧し、研究所の研究者とテル・レヘシュ出土土器について意見交換をおこなった。 一方、国内においては、テル・レヘシュの発掘調査報告書の作成に向けて、データの整理や分析作業を継続し、出土資料や土器などの資料については、各研究分担者が手分けをして検討をおこなった。 5月に立教大学で開催された国際会議"Perspecitve from the Perifery-Galilee in the Cultural Changes through Ages"では、研究代表者の桑原が、テル・レヘシュ遺跡の発掘調査成果を報告したが、駐日イスラエル大使ニシム・ベントリット氏も来聴し、また、来日した海外各地の研究者と本研究の成果をめぐって議論をおこなうことができた。このように、当研究の成果は研究者のみならず、国際的な文化交流としても注目されていて、国際的な文化交流・文化貢献の意義もあるテル・レヘシュ遺跡の発掘調査を新たな体制で再開することが大きな目標であるといえる。
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Research Products
(1 results)