2008 Fiscal Year Annual Research Report
グローバル化時代の東南アジアにおける地方政治の新展開-首都、エネルギー、国境
Project/Area Number |
20402003
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
岡本 正明 Kyoto University, 東南アジア研究所, 准教授 (90372549)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
アビナレス PN 京都大学, 東南アジア研究所, 教授 (60314267)
水野 廣祐 京都大学, 東南アジア研究所, 教授 (30283659)
本名 純 立命館大学, 国際関係学部, 准教授 (10330010)
生方 史数 京都大学, 東南アジア研究所, 助教 (30447990)
見市 建 岩手県立大学, 総合政策学部, 講師 (10457749)
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Keywords | 東南アジア / 地方政治 / 地域研究 / エネルギー作物 / グローバル化 |
Research Abstract |
冷戦崩壊後のアジア経済危機を克服した東南アジア諸国は今、グローバルなビジネスやイデオロギーのネットワークの展開・拡大により急速な社会・政治・経済変容を遂げている。本研究は、こうしたネットワークの東南アジアの地方政治への影響を分析し、政治体制の違いを超えて地方政治が同質化しつつあるのかどうかを検証することを目的としている。研究チームは大きく四つに分けている。一つめは総括班で、東南アジアの地方政治についてグローバルなネットワークを視野において現状を分析し、その現状を歴史的な変動に位置付ける役割を担う。第二班は首都圏政治班であり、東南アジア各国の首都圏における「地方」政治を分析する。第三班はエネルギー作物地帯班で、東南アジアに展開するプランテーションが卓越する自治体の地方政治を分析する。第四班は国境地帯班で、中国の雲南地方、ミャンマー、タイ、ラオス国境地帯、マラッカ海峡に隣接するマレーシア、インドネシアの海域地帯、スールー海に面するフィリピン南部、インドネシア・スラウェシ北部、マレーシアのサバという海域世界を主に調査対象とする。本年度は、それぞれの班が、まずは主として個人で現地調査に行ってもらうと同時に、東南アジアの地方政治を比較の視点から考察するために、アフリカや旧ソビエト連邦の地方政治に関する文献解題を進めてもらった。また、本年度の初めに意見交換のための会議を行い、その後も首都圏班関係者などで意見交換を重ねた。第2班は、首都の「地方政治」を捉える視点の難しさが浮かび上がってきている。第3班は、インドネシアのリアウ州や南スマトラ州での調査が始まった。第四班は、次年度にフィリピン南部に調査に行ければ行きたいと考えている。
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Research Products
(58 results)