2008 Fiscal Year Annual Research Report
現代中央アジア地域における社会開発に関する調査研究
Project/Area Number |
20402004
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
大谷 順子 Osaka University, 人間科学研究科, 准教授 (90403930)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
大杉 卓三 九州大学, 比較社会文化研究院, 助教 (10380677)
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Keywords | 国際社会開発 / 人間の安全保障 / 国際研究者交流 / 中国:カザフスタン:ウズベキスタン:キルギス:タジキスタン:トルクメニスタン(中央アジア):シルクロード / 国際保健 / 人口 / 情報通信技術(ICT) / 地震・災害 |
Research Abstract |
中央アジアを対象に社会開発の現状にっいて現地調査をおこなった。人間の安全保障の概念を取り入れ、特に、保健分野、教育分野、ICT(情報通信技術)の利活用促進による社会開発、地域コミュニティ開発とマイクロファイナンスの取り組みについて調査をおこなった。これらは国連ミレニアム開発目標(MDGs)を達成するための課題でもある。本研究は、先行研究である九州大学教育研究プログラム・拠点形成プロジェクト(P&P)アジア総合研究「アジア地域における人間の安全保障の観点による社会開発に関する新たなフレームワークの研究(研究代表:大谷順子)」の成果を踏まえ発展させているため、先行研究において現地調査に行くことができなかった地域を中心に現地調査を行った。すなわち、初年度である平成20年度は、タジキスタン、トルクメニスタン、中国新彊ウイグル自治区など中央アジアにおける社会開発の現地調査に注力した。それらの現地調査では各国政府や国際機関、さらにはNGOなど民間の取り組みをあわせて聞き取り調査やプロジェクトサイトの視察を行った。また、2008年5月に四川大地震、同年3月と10月には新彊ウイグル自治区において地震が発生したため、これら地域においては被災地調査も行った。その際、新彊大学や、四川大学など現地の大学との連携による現地調査を行うことに加え、アジア開発銀行や世界保健機関など援助機関への聞き取り調査も行った。 本研究の初年度が開始してまもなく2008年6月には、東京外国語大学AA研で開催された科研費海外学術調査総括班フォーラムに参加し、他の海外調査を行っている地域研究者たちと実際に研究活動を行っていく際に生じる様々な課題を討論し参考とした。その他にも、国内と海外における研究会や学会とそのフィールド・トリップに参加し、他の研究者たちとの討論に参加し、発表を行った。
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Research Products
(7 results)