2010 Fiscal Year Annual Research Report
現代中央アジア地域における社会開発に関する調査研究
Project/Area Number |
20402004
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
大谷 順子 大阪大学, 人間科学研究科, 准教授 (90403930)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
大杉 卓三 九州大学, 日本エジプト科学技術連携センター, 学術研究員 (10380677)
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Keywords | 国際社会開発 / 人間の安全保障 / 国際研究者交流 / 多国籍 / 国際保健 / 人口 / 情報通信技術(ICT) / 地震・災室 |
Research Abstract |
中央アジアを対象に社会開発の現状について現地調査を行った。人間の安全保障の概念を取り入れ、特に、保健分野、教育分野、ICT(情報通信技術)の利活用促進による社会開発、地域コミュニティ開発とマイクロファイナンスの取り組みについて調査をおこなった。これらは国連ミレニアム開発目標(MDGs)を達成するための課題でもある。第3年目である平成22年度は、地域的には、中国新彊ウイグル自治区を中心として活動を行なった。新彊ウイグル自治区では、2009年7月の7.5事.件以来、緊張状態が続いているが、現地との研究体制が築かれていたため、現地調査が可能となった。 また、研究会を開催し、研究成果どして刊行する共編著の論文準備も進めた。新彊ウイグル自治区は7月の7.5事件から、少数民族問題から通信規制がとられているため、新彊の研究者たちと原稿などを確認するためにも、現地に実際に赴く必要があった。予定していたキルギスの現地調査は政情不安で治安が悪化したため延期となった。 また並行して、まだ最終年度ではないが、本研究の成果の発表も開始した。その他、7月に第8回国際旧ソビエト圏研究学会では本研究チームでセッションを持ち、NYのメディアから取材を受けた。また、他にも国内外における学会、研究会や学会とそのフィールド・トリップに参加し、他の研究者たちとの討論に参加した。紀要論文の他、『中国21』から依頼原稿を受けるなどの成果の発表を行った。さらには、ウズベキスタン共和国政府より11月にタシケントで開催されたMDG会議への招聘を受けたことも、本研究の成果が認められていることと言える。
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Research Products
(16 results)
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[Presentation] Health indicators in Central Asia2010
Author(s)
Junko Otani(大谷順子)
Organizer
VIII International Council for Central and East European Studies World Congress
Place of Presentation
Stockholm City Conference Centre,スウェーデン、ストックホルム
Year and Date
20100726-20100731
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