2011 Fiscal Year Annual Research Report
現代中央アジア地域における社会開発に関する調査研究
Project/Area Number |
20402004
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
大谷 順子 大阪大学, 人間科学研究科, 准教授 (90403930)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
大杉 卓三 九州大学, 日本エジプト科学技術連携センター, 研究員 (10380677)
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Keywords | 国際社会開発 / 人間の安全保障 / 国際研究者交流 / 中国・中央アジア / シルクロード / 国際保健・人口学 / 情報通信技術 / 地震・災害 |
Research Abstract |
中央アジアを対象に社会開発の現状について現地調査をおこなった。他のアジア地域に比べて圧倒的に情報量が少ない中央アジアの現状の把握と課題の把握をおこなうことができた。現地調査には人間の安全保障の概念を取り入れ、特に、保健医療分野、教育分野、ICT(情報通信技術)による社会開発、地域コミュニティ開発とマイクロファイナンスの取り組みについて調査をおこなった。これらは国連ミレニアム開発目標(MDGs)を達成するための課題でもある。初めの3年間は、この科研費に先行して実施した研究で調査が実現しなかった地域を中心とした。最終年度である平成23年度は、カザフスタン共和国と中国新彊ウイグル自治区において現地調査を実施した。新彊ウイグル自治区では、2009年7月の7.5事件以来、緊張状態が続いているが、現地との研究体制が築かれていたため、現地に密着した詳細な調査が可能となった。 また、研究会を開催し、研究成果として刊行する共編著の論文準備も進めた。新彊ウイグル自治区は少数民族問題から厳しい情報通信規制がおこなわれることがあり、新彊の研究者たちと原稿などを確認するためにも、現地に実際に赴く必要があった。予定していたキルギスの現地調査は政情不安で治安が悪化したため延期となり、中央アジア地域の現地調査の困難さを再確認することにもなった。
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Research Products
(18 results)