2010 Fiscal Year Annual Research Report
フィンランドにおける不登校児支援:日本へのインプリケーション
Project/Area Number |
20402006
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Research Institution | Kibi International University |
Principal Investigator |
高橋 睦子 吉備国際大学, 社会福祉学部, 教授 (50320437)
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Keywords | 不登校 / フィンランド / 福祉政策 |
Research Abstract |
本研究は、フィンランドの不登校児支援についての現地調査を実施し、不登校問題の実態と不登校児支援の実情と課題について、日本での不登校の現状との対比を含めて考察・分析することを目的とする。現地調査のフィールドはフィンランドの基礎学校(日本の義務教育/小中学校に相当)であり、4年間の研究を通じて、状態像の総称とされる不登校の多様性と社会的支援の取り組みの選択肢を明らかにする。 平成22年度は、4月から7月にかけ、代表者・高橋は、連携者・片岡佳美(島根大学准教授・家族社会学)と川中淳子(島根県立大学准教授・臨床心理学)とともに、日本社会での不登校児とその家族への支援の課題について整理し検討した。5月には協力者・ワジム=シローコフ(島根県立大学准教授・ロシア社会論)の現代ロシアでの初等教育事情について研究情報を得た。8月には、連携者・片岡がフィンランドに赴き、高橋と連携者・メルヴィオ(吉備国際大学教授・政治学)とともに、タンペレ大学准教授のアンネ・ラスタス博士(文化人類学:多文化主義と若者に関する研究)とユヴァスキュラ大学家族研究センター所長のキンモ・ヨキネン博士との研究協議を実施した。また、「子ども議会」NGO代表ミア・ルミオ氏へのインタビューを通じて義務教育年齢の子どもたちの自発的な社会参画を支援する活動が他の北欧諸国に先駆けてフィンランドで全国的に展開していることを把握できた。9月から11月にかけて、高橋は現地調査の内容分析を行った。11月には協力者・大谷みどり(島根大学教育学部特任教授)からアメリカでの不登校児への自宅学習サポートの実態について研究情報の提供を受けた。研究情報について専門的知識の提供を受けた。12月下旬から3月末にかけて高橋がフィンランドの中学3年生向けの社会科教科書の監訳作業にとりくみ出版に至った。
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Research Products
(3 results)