2010 Fiscal Year Annual Research Report
移住労働者の人権擁護システムの構築を目指す研究-スリランカの事例を手がかりに
Project/Area Number |
20402028
|
Research Institution | Ryukoku University |
Principal Investigator |
中村 尚司 龍谷大学, 人間科学宗教総合研究センター, 研究フェロー (50172424)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
田中 宏 龍谷大学, 社会科学研究所, 研究員 (20086218)
酒井 啓子 東京外国語大学, 地域文化研究科, 教授 (40401442)
嶋田 ミカ 龍谷大学, 社会科学研究所, 研究員 (30454531)
MRD カルロス 龍谷大学, 国際文化学部, 准教授 (90335414)
安里 和晃 京都大学, 大学院・文学研究科, 特定准教授 (00465957)
|
Keywords | 移住労働者 / スリランカ / 人権擁護 / 受入国 / 送り出し国 |
Research Abstract |
研究の最終年度となる本年は、特に以下の点に焦点をあて、研究を進めた。 1) 受け入れ政策:前年度までにスリランカ人の主要な渡航先であるレバノン・キプロスなどにおいて、ハウスメイドや看護師に調査を行ったが、この調査をまとめ、改善策と課題を探る。 2) 送り出し国の政策:前年度までに、スリランカ、インドネシア等で送り出し国のエージェント等で調査を行った。 この調査をまとめ、改善策と課題を探る。 3) 日本における外国人の人権状況:外国人労働者等の人権侵害の実態を調べ、現行の入管行政、医療・教育、雇用、技能実習制度の問題を検討する。 そのため、次のような研究を実施した。 初年度より労働者の実態調査を進めている滋賀県での調査結果の分析結果を公表し、結果は京都新聞等にも掲載された。(2010年度第2回研究会) ジュネーブの国際連合人権理事会を訪問。国際機関の移住労働政策等に関する意見交換を行い、結果を公開研究会「国際機関とジュネーブ州政府の外国人政策」として報告した(第7回研究会)。 その他の公開研究会(8回実施)では、講師を招聘した研究会を開催したほか、「日本の外国人政策のどこが問題なのか?」問い直す機会を設けた(第5回研究会)。 本研究のまとめとして、本研究をテーマとするシンポジウムをフィリピンにて開催した。研究成果を公表するとともに、フィリピン等の現状把握や問題解決に向けた意見交換を行った。
|