2008 Fiscal Year Annual Research Report
北欧4カ国における高齢者介護システムの多様性とその要因に関する比較分析研究
Project/Area Number |
20402043
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
山井 弥生 (斉藤 弥生) Osaka University, 人間科学部, 准教授 (40263347)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
田辺 欧 大阪大学, 世界言語研究センター, 准教授 (60243276)
石黒 暢 大阪大学, 世界言語研究センター, 准教授 (20273740)
岡澤 憲芙 早稲田大学, 社会科学学術院, 教授 (60063773)
久塚 純一 早稲田大学, 社会科学学術院, 教授 (90037086)
吉岡 洋子 頌栄短期大学, 保育学部, 講師 (80462018)
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Keywords | 北欧諸国 / 比較分析 / 高齢者介護 / 北欧モデル / 歴史文化 / 福祉国家 |
Research Abstract |
本研究における平成20年度(初年度)の研究実績は以下の通りで、当初の目標をおおむね達成することができた。 (1)定例研究会の開催 およそ2か月に1回のペース(5月、7月、11月、2月)で、定例研究会を開き、各自の研究テーマおよび進行状況の確認を行った。分野の異なる研究者間で意見交換を継続できた結果、お互いの理解が深まり、次年度以降の研究計画をさらに充実させることができた。 (2)海外現地調査の実施 斉藤(研究代表者)は、オスロ市のホームヘルプサービスに関するヒアリング調査を実施し、情報収集を行った。田邊(研究分担者)はコペンハーゲンおよびオスロにて、家族と文化に関する資料収集を行い、石黒(研究分担者)はコペンハーゲン、スベンボー、オスロにて、高齢者介護システムについてのヒアリング調査を行い、岡澤(研究分担者)はルンドにて資料収集を行った。異なる分野の研究者が一緒に現地調査を行うことにより、多様な視点から議論を深めることができた。このことは次年度以降の研究にとり十分に意義があった。 (3)研究成果の発表 北ヨーロッパ学会第7回大会(平成20年12月6日、早稲田大学)で、斉藤は「スウェーデンにおける介護職員の労働条件を向上させるためのアプローチ、田邉は「19世紀末デンマークにおける黒衣の女性をめぐって」をテーマに、研究成果の一部を発表し、議論を深めた。今回の発表は、すべてが本研究の成果によるものではないが、今後、本研究を進めていく上での土台をつくることができたと考えている。(同研究発表はすでに論文となっているが、現在の査読論文としての審査中のため、本年度の研究業績としない。)
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Research Products
(4 results)