2009 Fiscal Year Annual Research Report
北欧4カ国における高齢者介護システムの多様性とその要因に関する比較分析研究
Project/Area Number |
20402043
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
山井 弥生 (斉藤 弥生) Osaka University, 人間科学研究科, 准教授 (40263347)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
田辺 欧 大阪大学, 世界言語研究センター, 准教授 (60243276)
石黒 暢 大阪大学, 世界言語研究センター, 准教授 (20273740)
岡澤 憲芙 早稲田大学, 社会科学学術院, 教授 (60063773)
久塚 純一 早稲田大学, 社会科学学術院, 教授 (90037086)
吉岡 洋子 頌栄短期大学, 保育学部, 准教授 (80462018)
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Keywords | 北欧 / 比較分析 / 高齢者介護 / 北欧モデル / 歴史文化 / 福祉国家 |
Research Abstract |
平成21年度の研究実績は、以下の4点である。 1)定例研究会の開催:4月、5月、6月、9月、10月、11月、12月、1月に研究会を開催し、研究の進行状況の確認、ノルウェー現地調査準備、学会発表準備等を行った。11月28日(土)には、安倍オースタッド玲子氏(オスロ大学教授/海外研究協力者)よりノルウェー社会の最新事情、1月28日には山田真知子氏(元・北翔大学教授、ヘルシンキ在住/海外研究協力者)よりフィンランドの高齢者介護の最新事情についての報告を受けた。 2)Marta Szebehely教授(ストックホルム大学教授/海外研究協力者)の招聘:12月13-18日にSzebehely教授を招聘し、厚生労働省、労働組合、訪問介護事業者等においてヒアリング調査を実施した。また、同氏によりホームヘルプの比較調査実施におけるアドヴァイスを受け、今後の共同研究の検討を行うことができた。 3)ノルウェー北部における現地調査の実施:9月上旬にトロムソ市、ナルヴィーク市、ロフォーテン諸島における介護システムの調査を実施した。各地では、市担当者からの説明を受け、介護施設の見学を実施した。またトロムソ大学でノルウェー北部の零細自治体についてのヒアリングも行い、ノルウェーの介護政策の特徴について有意義な議論ができた。 4)学会発表:日本社会福祉学会第57回全国大会(10月10-11日/法政大学)において「北欧諸国間の介護システムの比較研究(1)-デンマークのホームヘルプ自由選択制度について-」(石黒暢)「北欧諸国間の介護システムの比較研究(2)-ノルウェーの現地調査からの報告(ホームヘルプに焦点をあてて)」(斉藤弥生)というテーマで、本研究の一部を報告した。 本年度の研究の成果は、ノルウェー、フィンランドを加えた北欧4力国の比較の指標を検討することができた点である。さらにSzebehely教授の助言により、ホームヘルプの国際比較研究の検討ができ、次年度以降の研究に向けて大きな収穫となった。
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Research Products
(5 results)