2010 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
20402047
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Research Institution | The Open University of Japan |
Principal Investigator |
大曽根 寛 放送大学, 教養学部, 教授 (40203781)
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Keywords | フランスの新しい障害者政策 / 日本の新しい障害者政策 / 比較研究 / 職業支援 / 精神障害 / 障害者自立支援法 / フランス共和国2005年2月法 / 県障害者センター |
Research Abstract |
放送大学大曽根研究室は、日本学術振興会から科学研究費補助金を受け、平成20年度~22年度の3年間にわたり、「フランスと日本の新しい障害者政策に関する比較研究」(2008年度-2010年度、基盤研究(B)課題番号20402047)をテーマとする調査研究を実施した。 フランスを訪問しての現地におけるヒアリング等は、予定通り、2008年度に1回目(10月22日-10月31日)、2009年度に2回目(7月18日-7月29日)、2010年度に3回目(9月9日-9月23日)と順調に実施することができ、多くの成果をうることができた。 当初、フランスと日本の新しい障害者政策の構造と施行実態に関する比較研究を構想していたが、残念ながら、時間と能力の関係もあり、両国の政策体系と施行実態の両面に関する比較検討には到らなかった。ただ、2009年度末に、中間報告書として発行した「フランスの新しい障害者政策の紹介」(2010年3月、大曽根研究室)では、フランスサイドの制度・政策の詳細を示すことができた。そして、第3年次目の成果は、2010年度末に、「フランスと日本における障害者政策-精神障害者への職業支援を中心に-」として取りまとめた。この最終報告書では、障害を精神障害という領域に絞り、さらに職業支援に関することがらに限定している。 幸い、今回の補助金による研究のプロセスで、膨大な資料を収集することができ、またフランスにおける沢山の研究協力者(研究者だけでなく、実務家や行政関係者も含めて)と知り合うことができた。この研究によって得た果実は、必ず大曽根研究室における将来の日仏比較研究に活かされることとなるし、両国の交流の石杖ともなるであろう。
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Research Products
(5 results)