2010 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
20402064
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Research Institution | Aichi University of Education |
Principal Investigator |
遠西 昭壽 愛知教育大学, 教育学部, 教授 (20135396)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
橋本 健夫 長崎大学, 教育学部, 教授 (00112368)
楠山 研 長崎大学, 教育学部, 准教授 (20452328)
磯崎 哲夫 広島大学, 大学院・教育学研究科, 教授 (90243534)
平野 俊英 愛知教育大学, 教育学部, 准教授 (70325033)
森本 弘一 奈良教育大学, 教育学部, 教授 (70243350)
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Keywords | 理科教育 / アジアの理科教育 / 韓国 / 中国(北京・上海・香港) / 台湾 / シンガポール |
Research Abstract |
本年度は、本研究の3年計画の最終年度にあたる。主な研究成果は次のようである。 1 本研究の成果を、単行本にまとめて出版した:『現代理科教育改革の特色とその具現化』橋本健夫、川上昭吾ほか(編著)、2010年、東洋館出版社発行。 2 研究成果を論文にまとめ雑誌等で発表した。 3 研究協力者の川上昭吾(昨年までの代表者)は、北京市教育委員会の招聘により北京市の小学校で受容学習による理科授業を行い、この授業理論を紹介し、当事者と研究交流を深めた。 4 シンガポールでのアジア生物教育会議で、研究協力者の川上昭吾は受容学習の意義と方法を、森本弘一もアジアの理科教育について発表した。 5 日本理科教育学会第60回全国大会(山梨大学)で、これまでの研究で連携ができた各国・地域の研究者を招聘しシンポジウムを開催した。明らかになったこと:韓国では2009年に教育課程が改訂され内容が削減されたこと、英才教育院、科学英才教育院における英才教育が紹介された。中国北京市の義務教育段階では、理科授業時数が総授業時数の7~9%となった。上海の科学教育は、知識と技能、プロセスと方法、及び態度と価値観、科学的リテラシーの育成が目指されている。香港ではTIMSSの成績を分析すると、80年代、90年代以降の教育理念と方法の改革の成果がでている。台湾はTIMSS2007で日本との比較をすると物理や因果の解釈の分野で日台は同じであった。台湾ではたくさんの本を読んでいる者ほど高い点をとっていた。シンガポールのプロジェクト・ワークでは高校生の科学への興味を高めることができている。以上を報告書としてまとめた。 6 日本理科教育学会第60回全国大会で課題研究を組織して研究発表をした。 7 3年間の本研究で、日本と韓国、中国(北京、上海、香港)、台湾、シンガポールの研究者との交流を深めることができ、今後の研究交流の基盤が整備されたことは、大きな成果であった。
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Research Products
(21 results)