2010 Fiscal Year Annual Research Report
教員養成におけるアセスメントモデルとしての「電子ポートフォリオ」に関する調査
Project/Area Number |
20402065
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Research Institution | Hiroshima University |
Principal Investigator |
松浦 伸和 広島大学, 大学院・教育学研究科, 教授 (30229413)
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Keywords | 海外調査 / 教員養成 / ポートフォリオ / 中華人民共和国 |
Research Abstract |
本年度は、本研究の最終年にあたる。研究の目的に記載された、次の点について研究を行った。 (2)教育実習を中心に、教員として求められる実践的指導力の下位能力や到達点に関して調査する。 (3)調査結果教育実習や教員養成の新たなアセスメントモデルを提唱する 具体的には以下のことを行った。 1)中華人民共和国(以下中国と略称)の調査 教育状況が似ているアジアの調査として、近年発展のめざましい中国を訪問して調査した。9月に北京師範大学と首都師範大学を訪問して、教員養成の質保証に関する意見交換を行った。中国でも教員に求められる資質についておタンダードが作成されつつあるとの情報を得た。そこで、12月にそれを中心的に行っている華東師範大学を訪問して具体的に調査した。 2)調査結果教育実習や教員養成の新たなアセスメントモデルを提唱する 各国における調査結果をもとに、わが国の教員養成における実践的指導力の構成要素を検討し、それを基に「教員養成広大スタンダード」を作成して新たなアセスメントモデルを提唱した。それを評価するための手段として本学では「eポートフォリオ」の開発をしたが、その際に本研究メンバーが中心的な役割を果たし、本研究成果を十分盛り込んだ内容のものになった。 3)研究成果の評価 これまで行った3年間の研究成果の評価のため、ミシガン州立大学と華東師範大学を再訪して、関係者と意見交換を行った。いずれの大学でも本研究の成果は高い評価を受けることができた。 また、この後には海外の関係大学と共同研究を計画することとした。
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Research Products
(5 results)