2008 Fiscal Year Annual Research Report
狩猟採集生活のエネルギー収支:アフリカ熱帯多雨林における実験的狩猟採集生活調査
Project/Area Number |
20405014
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Research Institution | Hamamatsu University School of Medicine |
Principal Investigator |
佐藤 弘明 Hamamatsu University School of Medicine, 医学部, 教授 (40101472)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
川村 協平 山梨大学, 教育人間科学部, 教授 (60126646)
山内 太郎 北海道大学, 医学部, 准教授 (70345049)
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Keywords | バカピグミー / 狩猟採集生活実験 / エネルギー消費量 / エネルギー摂取量 / 熱帯多雨林 / エネルギー適応 / 定住集落 / 心拍数モニタリング |
Research Abstract |
本研究の目的は、カメルーン南部ンドンゴ地域のピグミー系狩猟採集民Bakaの協力を得て狩猟採集生活実験を実施し、アフリカ熱帯多雨林における狩猟採集民のエネルギー適応の特徴を明らかにすることである。計画初年度は、2009年2月に農作物携行狩猟採集旅行実験を試みる予定であったが、対象予定者の病気、不在等が重なり、急遽、定住集落における日常生活のエネルギー収支調査を実施した。熱帯多雨林における狩猟採集生活のエネルギー適応を考察する上でこの調査データは必須であるのでこの変更による本研究計画上の問題はまったくない。初年度研究成果は以下の通りである。 エネルギー消費量測定調査 1. 6組の夫婦を対象にした安静時および活動(シミュレーション)時の心拍数測定 2. 同上対象者の連続4日間(朝6:00から夕18:00)の心拍数モニタリング 3. 高齢・若年夫婦各2組(8人)を対象にした加速度モニタリング(1,2と同時に実施) 4. 高齢・若年夫婦各2組(8人)を対象に1日1人の個体追跡法による消費時間調査 エネルギー摂取量測定調査 1. 6組の夫婦(12人)を対象にした連続10日間の全摂取食物の計量調査 2. 高齢・若年夫婦各2組(8人)を対象に1日1人の個体追跡法による摂取食物計量調査 3. 対象者全員の起床時体重の連続10日間計測調査 身体計測調査 1. 当該地のバカピグミー住民242名を対象にした身長、体重、上腕周囲、ウエスト囲、ヒップ囲、上腕三頭筋皮脂厚、肩甲下皮脂厚の計測調査 上記各調査は順調に実施され、現在、入手データを整理、分析中である。
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Research Products
(4 results)