2009 Fiscal Year Annual Research Report
狩猟採集生活のエネルギー収支:アフリカ熱帯多雨林における実験的狩猟採集生活調査
Project/Area Number |
20405014
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Research Institution | Hamamatsu University School of Medicine |
Principal Investigator |
佐藤 弘明 Hamamatsu University School of Medicine, 医学部, 教授 (40101472)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
川村 協平 山梨大学, 教育人間科学部, 教授 (60126646)
山内 太郎 北海道大学, 大学院・保健科学院, 准教授 (70345049)
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Keywords | 狩猟採集生活実験 / アフリカ / 熱帯多雨林 / Bakaピグミー / 野生ヤマノイモ / 消費エネルギー / 摂取エネルギー / 心拍数モニタリング |
Research Abstract |
本研究の目的は、カメルーン南部ンドンゴ地域のピグミー系狩猟採集民Bakaの協力を得てまったく農作物に依存しない狩猟採集生活を観察し、アフリカ熱帯多雨林における狩猟採集民のエネルギー適応の特徴を明らかにすることである。計画2年度目は、2009年8月に定住集落から約5キロメートルの日常的にBaka住民が利用する熱帯多雨林において8組の夫婦の協力を得て以下のような観察をおこなった。 エネルギー消費量に関して、 1.8組の夫婦を対象にした連続14日間(朝6:00から夕18:00)の心拍数モニタリング 2.8組の夫婦を対象にした連続14日間(朝6:00から夕18:00)の加速度モニタリング 3.6組の夫婦を対象にした1日1人の個体追跡法による消費時間調査 エネルギー摂取量に関して、 1.8組の夫婦を対象にした連続14日間の全採捕食物の計量調査 2.6組の夫婦を対象にした1日1人の個体追跡法による摂取食物計量調査 3.対象者全員の起床時体重の連続14日間計測調査 現在、資料の整理、解析中であるが、暫定的結論は以下の通りである。男性2人(うち1人は妻とともに途中リタイア)が風邪を引き、通常の活動に従事できなかったが、他は健康に過ごせ、体重も維持できた。食物、とくにエネルギー源食物である野生ヤマノイモは2週間十分に確保された。狩猟圧、採集圧の高いと思われる森でも2週間程度であれば純粋な狩猟採集生活は可能であることが判った。
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Research Products
(5 results)
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[Journal Article]2010
Author(s)
林耕次
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Journal Title
バカ・ピグミーのゾウ狩猟.『森棲みの生態誌-アフリカ熱帯林の人類学I-』(木村大治・北西功一編)(京都大学学術出版会)
Pages: 353-372
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[Journal Article]2010
Author(s)
佐藤弘明
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Journal Title
熱帯雨林狩猟採集民が農耕民にならなかった理由.『森棲みの生態誌-アフリカ熱帯林の人類学I-』(木村大治・北西功一編)(京都大学学術出版会)
Pages: 119-139
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