2010 Fiscal Year Annual Research Report
東ユーラシアにおける新生代後半の霊長類進化に関する古生物学的研究
Project/Area Number |
20405015
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
高井 正成 京都大学, 霊長類研究所, 教授 (90252535)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
西村 剛 京都大学, 霊長類研究所, 准教授 (80452308)
米田 穣 東京大学, 新領域創成科学研究科, 准教授 (30280712)
江木 直子 京都大学, 霊長類研究所, 助教 (80432334)
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Keywords | 霊長類 / 化石 / 新第三紀 / ユーラシア大陸 / 古環境 |
Research Abstract |
1)ミャンマーにおける発掘調査:ミャンマー中央部に広がる後期中新世~中期更新世のイラワジ層から見つかっていた陸性動物化石(主に哺乳類)を解析し、その同定と記載作業を行った。具体的には2種の食肉類化石(Oginoetal.,in press;Egietal.,in press)、1種の齧歯類(Nishioka et al,2011)、奇蹄類サイ科(Zin-Maung-Maung-Thein et al.,2010)の記載作業が終了し、現在霊長類とカメ類の記載を準備中である。また同地域から見つかる大型哺乳類化石の歯のエナメル質から抽出した炭素及び酸素の安定同位体分析を行い、古食性と古環境推定を行った。 2)中国での調査:中国南部の広西壮族自治区崇佐の鮮新世末~中期更新世の洞窟堆積物の発掘調査を行ない、ギガントピテクスやオランウータン、マカク、コロブス類など、複数の霊長類化石を発見した。このうちマカクの全身骨格の記載を終了した(Zhang et al.,2010)。 3)台湾での調査:台湾南部の左鎮地域の前期~中期更新世の地層から見つかっていた霊長類化石の検討を行い、その中に現在台湾に生息していないコロブス類の化石が含まれることを発見した。現在、記載論文を投稿中である(Chang et al.,submitted)。 4)旧世界ザル類の頭骨内部構造の解析:神奈川県の後期鮮新世の地層から見つかっていたコロブス類の頭骨化石の内部構造をCT機器を用いて撮像し、化石及び現生種と比較することにより系統解析を行った(Nishimura et al.,submitted)。
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Research Products
(27 results)