2012 Fiscal Year Annual Research Report
コウモリを自然宿主とする新興・再興ウイルス感染症の出現予測
Project/Area Number |
20405049
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Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
本道 栄一 名古屋大学, 生命農学研究科, 教授 (30271745)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
竹松 葉子 山口大学, 農学部, 准教授 (30335773)
前田 健 山口大学, 獣医学部, 教授 (90284273)
水野 拓也 山口大学, 獣医学部, 教授 (90398826)
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Project Period (FY) |
2008-04-08 – 2013-03-31
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Keywords | コウモリ / 新興感染症 / 国際情報交換 / ウイルス |
Research Abstract |
平成24年1月に、フィリピン共和国ミンダナオ島でArgos発信機を装着したヒメオオコウモリを放った。本オオコウモリはミンダナオ北端のスリガオ周辺の島で捕獲したものである。放ったBukidnon郊外のMuseum Peak Zoological Garden(中央ミンダナオ大学内)は、捕獲地点から約300km南東に位置している。本年度に入り、オオコウモリは捕獲地点へ帰巣した。帰巣した時期の同地域の気象変化を詳細に解析した(気温変化、降水量、風向、雲量変化等)。すると、オオコウモリが帰巣した時期に一致して、当時一貫して吹いていた北東風が南西風へ変化した。これは、オオコウモリの飛行方向つまり中央ミンダナオ大学からみた捕獲地点の方角と一致する。すなわち、オオコウモリの長距離飛行は季節的な風向の変化が契機となっている可能性が示唆された。平成24年度には、インドネシア共和国カリマンタン島のオランウータンからエボラ出血熱強毒株の感染履歴が見つかり、自然宿主としてのオオコウモリの存在が大きくなってきた。そこで、インドネシアに焦点をあて、まずは首都ジャカルタ近郊のボゴール農業大学を拠点としてボゴール植物園内のオオコウモリの調査を行った。約5年前まで3000頭ほど生息していたオオコウモリは、植物園の植物への食被害防止のため、銃砲による追い出しを図っており、平成24年度には300頭ほどに減少していた。ボゴールは大都会に近いため、同オオコウモリの疫学調査を行う必要があり、同年度には捕獲許可申請を行った。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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