2008 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
20406018
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Research Institution | Kobe Women's University |
Principal Investigator |
梶原 苗美 Kobe Women's University, 家政学部, 教授 (10131541)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
瀬口 春道 神戸女子大学, 家政学部, 教授 (90030866)
松本 衣代 神戸女子大学, 家政学部, ポストドクター (70425106)
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Keywords | 調査 / 食生活 / 国際情報交換 / インドネシア / パプア州 / バリ島 / ミクロネシア / 肥満 |
Research Abstract |
インドネシア共和国パプア州住民の健康・栄養調査を行い、食生活の変遷と健康への影響を解析して、人々の健康の維持増進に資することを目的に調査を始めた。本年度の調査は平成20年8月に実施。現地カウンターパートのチェンドラワシ大学のランテタンパン公衆衛生学部長らと共にパニアイ県エナロタリ地区にて、パニアイ県保健局ゴバイ局長らとそのスタッフ、医師、看護師、看護学生らへの健康栄養調査トレーニング講習会を開催。調査は同地区ケボ村(農村地域)住民約60名について2日間実施。又、比較的都市化傾向の見られるアイカイ村では予備調査(ホームステイによる摂取食事秤量調査)を行った。ケボ村住民の調査結果を昨年の調査地トリカラ県アブラゲ村住民(林業と農業の村、生活はやや都市化傾向)と比較したところ、両村とも総エネルギー摂取量の80%をイモ類から摂取し糖質エネルギー比率が約90%で、約30年前の我々のパプアニューギニア高地人の調査結果と殆ど変わらなかった(脂質、たんぱく質は各5%)。しかし、アブラゲ村の労働量はケボ村と同程度にもかかわらず約1.2倍の摂取カロリーで、BMI及び胴囲による肥満者の比率はアブラゲ村ではるかに増加していた。さらに、アイカイ村(都市部で肥満者が多い)ではケボ村と同等のエネルギー摂取量にもかかわらず、イモ類の摂取量がケボ村の半分であった。以上の結果より、現地の伝統的食生活の農村部と都市化傾向による食生活の変遷の健康への影響の詳しい解析のために、居住者の食習慣という文化面だけでなく新たな切り口として地理学的解析の必要性を考え、地域の異なるバリ、ミクロネシアで、パプアと同様な、食文化的には伝統食での食事を主体とする原住民をとりあげ予備調査を行ったところである。
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Research Products
(1 results)