2009 Fiscal Year Annual Research Report
学術用高速インターネットを用いたアジア遠隔医療システム構築のための体系的調査研究
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20406027
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Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
清水 周次 Kyushu University, 大学病院・光学医療診療部, 准教授 (70274454)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
田中 雅夫 九州大学, 医学研究院・臨床医学部門, 教授 (30163570)
中島 直樹 九州大学, 大学病院・医療情報部, 准教授 (60325529)
岡村 耕二 九州大学, 情報基盤研究センター・ネットワークコンビューティング研究部門, 准教授 (70252830)
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Keywords | 遠隔医療 / 外科 / 内科 / 情報工学 / アジア |
Research Abstract |
1. 新技術の導入:平成21年7月22日、Midfieldという新しいシステムを使用し、マレーシアと日韓との間で、多地点DVTS接続のテレカンファレンスを施行した。Midfield自体の通信は良好であったが、今後さらに改良を重ねて再度試行する予定である。また平成22年2月8日にはハイビジョン映像の配信をオーストラリアと日韓4か所で試行し、良い結果を得た。 2. 地理的拡大:新しく接続された施設としては、日本では北海道大学、広島大学、神戸大学、有明癌研病院、東京科学財団、韓国ではカトリック大学病院、建国大学病院、中国では北京協和医科大学病院、上海内視鏡トレーニングセンター、その他タイのラジャビティ病院、ノルウェーの聖オラヴス大学病院、メキシコの国立メキシコ大学などがある。またアフリカ初めてとなったエジプトのカイロ大学、さらに南アメリカ大陸で初めてのサンパウロ大学にも新しく接続できた。その他マレーシア、パキスタン、フィージー、モロッコへの新たな施設について、接続性を調査した。 3. コンテンツの充実:1)平成21年5月13日、昨年に引き続き、医学部の学生80名に対し韓国からのライブ手術を見学しながらの授業を体験させることができた。その様子はマスコミにも紹介された。2)早期胃がん、消化器疾患の定期的なテレカンファレンスをそれぞれ4回、6回施行した。また胃癌の診断・治療に関する継続的な教育プログラムを、北京協和医科大学との間で開始した。3)平成22年2月19日、胎児医療という新たな分野における遠隔会議を、アジア各地を結んで初めて施行した。 4. 新たな組織作り:1)九州大学病院の「遠隔医療開発センター」専用の部屋が新たに完成した。2)平成21年12月、第3回アジア遠隔医療シンポジウムを福岡で開催し、コンテンツの充実や技術的問題点を討議した。
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Research Products
(38 results)