2010 Fiscal Year Annual Research Report
学術用高速インターネットを用いたアジア遠隔医療システム構築のための体系的調査研究
Project/Area Number |
20406027
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Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
清水 周次 九州大学, 病院・光学医療診療部, 准教授 (70274454)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
田中 雅夫 九州大学, 医学研究院臨床医学部門, 教授 (30163570)
中島 直樹 九州大学, 大学病院・医療情報部, 准教授 (60325529)
岡村 耕二 九州大学, 情報基盤センターネットワークコンピューティング研究部門, 准教授 (70252830)
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Keywords | 遠隔医療 / 外科 / 内科 / 情報工学 / アジア |
Research Abstract |
1.新技術の導入:新しく開発されたDVTSプラスを、平成22年8月10日のベトナムで開催されたアジア先端ネットワーク(APAN)会議、11月3日アメリカで開催されたInternet2会議、また平成23年2月24日の香港APAN会議と、本年度3回にわたって試用した。毎回技術的な問題点を抽出し、その改良を行った。 2.地理的拡大:新しく接続された施設としては、日本では岐阜大学、金沢大学、徳島大学、国立成育医療研究センター、鎌倉湘南総合病院、アジア地区ではマラヤ大学(マレーシア)、香港大学(中国)、ビエット・ダック病院(ベトナム)、ウェストメッド大学病院(オーストラリア)、その他モロッコ、リトアニア、チリへもDVTSが新たに接続できた。現在も国内では東京大学や国際医療センター、海外では南アフリカやアルゼンチン、ウルグアイなどと新たな接続に向けて協議中である。 3.コンテンツの充実:1)平成22年5月11日、昨年に引き続き、医学部2年生の学生80名に対し韓国からのライブ手術を見学しながらの授業を体験させることができ、7月27日にも同様に医学部4年生にも遠隔授業を行った。2)早期胃がん、消化器疾患、地域医療に関する定期的なテレカンファレンスを予定通り施行した。場所を示すポインター技術を新たに使用し、カンファレンスの質を高めることが出来た。3)継続的プログラムとして、平成22年6月25日に上海へ、平成23年1月21日にはハノイとマニラへ胃癌ライブ手術を行った。4)看護師教育、胎児医療、心臓カテーテルの新たな分野で、それぞれ平成22年6月19日、9月28日、10月6日と平成23年2月23日にテレカンファレンスを企画・開催した。 4.新たな組織作り:1)九州大学病院の「遠隔医療開発センター」遠隔会議室に最新の設備を整えた。2)平成22年12月、ソウルで第4回アジア遠隔医療シンポジウムを開催し、コンテンツの充実や技術的問題点を討議した。3)APAN会議において今後の活動計画と組織体制に関する協議を行った。
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Research Products
(18 results)