2010 Fiscal Year Annual Research Report
テスト技法と可視化手法とによる組込みソフトウェアの信頼性向上手法の提案
Project/Area Number |
20500035
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Research Institution | University of Miyazaki |
Principal Investigator |
片山 徹郎 宮崎大学, 工学部, 准教授 (50283932)
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Keywords | ソフトウェアテスト / プログラムの可視化 / ソフトウェアの信頼性 / UML / コントロールフローグラフ / 実行経路 / テスト容易化 |
Research Abstract |
本研究の目的は、モデリング言語UML(Unified Modeling Language)を利用したテスト技法、および、プログラムの可視化手法の2つの観点から、組込みソフトウェアに特化した信頼性向上手法の提案し、来たるべきユビキタス社会における情報技術への要求に、迅速に対応できる基盤を与えることにある。今年度は以下のことを行った。 1.プログラムのソースコードから、制御の流れを可視化し、動作理解の支援を行うことを目的とし、昨年度までに、Javaプログラムを入力として、コントロールフローグラフ、実行経路、および、UMLのシーケンス図を、ユーザに提示するツールAvisを試作し、テスト支援ツールへの拡張を行い、その有用性を評価した。今年度は、このAvisの評価を進め、情報処理学会論文誌にて発表した。 2.組込みシステムにおけるハードウェアを考慮した上での、組込みシステムに適したプログラミング言語とその実行のためのコンパイラについて、昨年度までに、その実現のための具体的な手法を提案した。今年度は、その有用性と実用性について評価し、SWEST12やESS2010などで発表した。また、テスト環境構築について、今年度は、ハードウェアを仮想的に実現する具体的な手法を提案し、電気関係学会九州支部連合大会や組込みシステム研究会にて発表した。 3.組込みシステムを対象とした、品質確保のためにテスト法から考慮できることについて、昨年度までの研究実績を含めて、情報処理学会中国支部主催の講演会にて講演した。また、具体的なテスト分析手法について、福岡市主催の講演会にて講演した。
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