2008 Fiscal Year Annual Research Report
直感的で分かりやすい歩行者ナビゲーション環境の実現に関する研究
Project/Area Number |
20500085
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Research Institution | Saitama University |
Principal Investigator |
長谷川 孝明 Saitama University, 理工学研究科, 教授 (00189531)
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Keywords | 高度交通システム |
Research Abstract |
本年度は、既に普及したカメラ付き携帯電話機を用いて地図などを解釈することなく直感的な案内を行う歩行者WYSIWYASナビゲーションシステムの実現に向けて、以下に示す3つのシステムについて検討を行った。 タイルカーペットを用いた建物内ナビゲーションシステム ▼サーバ処理型への移行 これまで利用者の導入コスト等の観点から、端末処理型によるシステムを構築してきたが、下記に述べるサーバ処理型によるシステムの実験等を通じて、技術的・社会的観点からサーバ処理型が利用者からの受容性が高いことが確認された。そこで、本システムも従来の端末処理型からサーバ処理型に移行し、現在システムとして正常に稼働している。 ▼実証実験環境の整備 中部国際空港の出発ロビー内で利用されているタイルカーペットの一部をM系列状に並び換え、本システムの実証実験環境の整備を行った らくらくホンを用いた視覚障害者向けナビゲーションシステム ▼サーバにおける処理方法の確立・実装 誤り訂正処理の導入:位置特定用マーカの撮影画像から位置情報を取得する際に誤り訂正処理を導入し、位置特定成功率を向上させた。 ▼位置特定用マーカの素材検討 視覚障害者誘導用ブロック上に配置する位置特定用マーカの素材として、フィルムラベルシール、OHPシート、透明マット塩化ビニール材を利用し、試作品の作製および耐久性の調査を行なった。耐久性は透明マット塩化ビニール材が最も高く、埼玉大学構内の実験で約2ヶ月間良好な状態を保っことができた。舗道における新しいM-CubITS歩行者WYSIWYASナビゲーションシステム ▼インターロッキングブロックを用いたシステムの確立 舗道等で広く利用されているインターロッキングブロックを新たなM-CubITS素子(マーカ)として利用し、基本システムの構築と動作確認を行い、実現に向けた見通しを得た。また、これらの成果を電子情報通信学会ITS研究会での学会発表および特許取得を行った。
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