2010 Fiscal Year Annual Research Report
直感的で分かりやすい歩行者ナビゲーション環境の実現に関する研究
Project/Area Number |
20500085
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Research Institution | Saitama University |
Principal Investigator |
長谷川 孝明 埼玉大学, 大学院・理工学研究科, 教授 (00189531)
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Keywords | 高度交通システム(ITS) |
Research Abstract |
直感的で分かりやすい案内を行う歩行者ナビゲーション環境の実現に向けて、今年度は以下に示す3項目に特に重点をおいて研究開発を進めた。 1.インターロッキングブロックを用いた歩行者ナビゲーションシステムの位置特定性能向上 インターロッキングブロックを用いた歩行者ナビゲーションシステムの位置特定性能向上を目的に、位置特定性能に関わる画像処理として、ブロックの境界線の強調処理、ブロック幅の拘束条件を利用した再帰的境界線検出処理、ブロック長の拘束条件も加えた再帰的境界線検出処理をそれぞれ導入することで、位置特定成功率の大幅な向上を確認した。また、電子情報通信学会ITS研究会および全国大会で研究成果の発表を行った。 2.マーカ型歩行者ナビゲーションシステムとの補完的な統合を行うナビゲーションシステムの評価実験 点字ブロックやタイルカーペット、インターロッキングブロックを用いたマーカ型歩行者ナビゲーションシステムと補完的な統合を行うことを前提としたインフラ設置型の歩行者ナビゲーションシステムに関して、中部国際空港内で空港旅客の利用を想定した評価実験を実施し、提案システムの有効性を確認した。また、ITS Japan等が主催する国際会議で研究成果の発表を行った。 3.統合化マーカ型歩行者ナビゲーションシステムにおける利用マーカ種識別システムの構築 これまでにマーカを利用した歩行者ナビゲーションシステムを複数提案しているが、現在は各システムが個別に稼働しているため、利用するナビゲーションシステムをユーザ自身が切り替えなくてはならない。そこで、ユーザの利用マーカ種を識別するシステムの構築を行い、その基本動作を確認した。
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