2009 Fiscal Year Annual Research Report
安全な共同作業に向けたミスコミュニケーション検出指針
Project/Area Number |
20500121
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Research Institution | National Institute of Information and Communications Technology |
Principal Investigator |
馬田 一郎 National Institute of Information and Communications Technology, ユニバーサルメディア研究センター超臨場感システムグループ, 専攻研究員 (40374110)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
鈴木 紀子 独立行政法人情報通信研究機構, ユニバーサルメディア研究センター超臨場感システムグループ, 専門研究員 (80374106)
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Keywords | 共同作業 / 視線データ / 身体動作 / 身体配置 / コミュニケーションスタイル / ミスコミュニケーション検出 |
Research Abstract |
共同作業でのミスコミュニケーション抽出の基礎として、三人での共同作業インタラクションデータの分析を進めた。前年度より進めていた視線データとモーションキャプチャーデータの統合が完了し、視線のデータを身体の動きと合わせて解析できるようになった。 分析の結果、新たな問題として視線データの精度に個人差がみられることが明らかになった。具体的には、各作業者の頭部や顔面の形状に差があるため、視線計測装置から眼球への赤外線光の照射および反射の角度にも差が生じ、結果的に特に視野の垂直方向(上向き/下向きの方向)で視線データの精度差に繋がっていると思われる。 これを踏まえ、22年度は視線データの有効範囲をどこまでに設定すれば良いのかを判断した上で、視線データの分析を進める必要がある。注視の対象物との距離というよりは垂直方向の視野角による制限となるため、このデータをモデル構築に用いる際にも工夫が必要とたるであろう。共同作業でのコミュニケーションモデル構築の上で、視線データは非常に強力な手がかりになる反面、有効範囲の設定を誤ると致命的な間違いに結びつく可能性が高い。各実験参加者の視線データを詳細に再検討する必要がある。 身体配置情報に関しては、各作業チーム毎に特徴が生じることが示唆されている。作業者間の距離の取り方にはいろいろなパターンがあり、これがチーム毎のコミュニケーションスタイルと相関すると思われる。ミスコミュニケーション検出にさいしては、各チームの作業スタイル、ひいてはコミュニケーションスタイルの違いを考慮することが重要と考えちれるため、こうした結果に基づき22年度の研究を進めて行く予定である。
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Research Products
(2 results)
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[Presentation] Non-verbal information in communication : a preliminary study in a tourist-information setting2009
Author(s)
Umata, I., Ito, S., Iwasawa, S., Suzuki, N, and Inoue, N
Organizer
The 13th International Conference on Human-Computer Interaction
Place of Presentation
Town and Country Resort & Convention Center, San Diego, CA, USA
Year and Date
2009-07-19