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2010 Fiscal Year Annual Research Report

幼児教育における伝統染織体験によるスクリプト獲得と感性発達との関連性

Research Project

Project/Area Number 20500188
Research InstitutionUtsunomiya University

Principal Investigator

佐々木 和也  宇都宮大学, 教育学部, 准教授 (60292570)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 清水 裕子  宇都宮大学, 教育学部, 教授 (30143184)
Keywords感性教育 / 幼児教育 / ものづくり / 伝統染織 / 環境教育
Research Abstract

伝統染織という生活文化体験を取り入れた幼児教育プログラムを開発し,そのプログラムが生きる力の基盤を形成する保育の中での有効性を検討することを中心に,3年間取り組んできた。この間,教材として和紙文化を取り入れたプログラム,そして藍染文化を取り入れたプログラムを実際の保育現場で保育士と協働で実践しながら,その改良につとめてきた。まず,前者では絹文化を支えてきた桑を用いた。新芽を採集して,樹皮を「剥ぐ」,そして灰汁で「煮る」,臼で「叩く」,そして「漉く」というそれぞれ基本的な生活スクリプトを長い手間をかけて行っていくプロセスに,子ども達は飽きることなく取り組むことができた。和紙をつくることだけを目的にするのではなく,そこに存在する基本スクリプトを意識したプログラムが重要である。後者の藍については,1)種から育てて種を継承する,2)栽培活動の中での地域の大人との交流,3)藍の成長を共にする,4)日本の伝統文化,5)気候や天候といった自然環境,の5つの「関わり」の中で,生きる力の根源となる「かかわり」を促すスクリプトを意識して実践を重ねた。1年間を通してのプログラムとして地域の園に成果として還元している。課題としては,基本的なスクリプトを客観的に評価する方法について更に検討が必要である。また,エピソード記録法などを応用して,テキストマイニング手法などを適用していくことを検討していきたい。

  • Research Products

    (2 results)

All 2010

All Journal Article (1 results) Presentation (1 results)

  • [Journal Article] 和棉を用いた衣生活文化の地域内伝承による地域再生2010

    • Author(s)
      佐々木和也, 清水裕子, 野村恵子, 他
    • Journal Title

      宇都宮大学教育学部教育実践総合センター紀要

      Volume: 33 Pages: 283-288

  • [Presentation] 伝統的技法を活用した紬織物染色法とその歴史的感性(その1)2010

    • Author(s)
      笹木和也, 日高里奈, 清水裕子, 他
    • Organizer
      第12回日本感性工学会大会
    • Place of Presentation
      東京工業大学大岡山キャンパス
    • Year and Date
      2010-09-13

URL: 

Published: 2012-07-19  

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