2009 Fiscal Year Annual Research Report
摂食・うつ不安に関わる受容体の新しい調節部位の同定と創薬標的の探索
Project/Area Number |
20500337
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Research Institution | Hiroshima University |
Principal Investigator |
斎藤 祐見子 Hiroshima University, 大学院・総合科学研究科, 教授 (00215568)
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Keywords | 摂食 / うつ / Gタンパク質 / 情報伝達 |
Research Abstract |
メラニン凝集ホルモン(melanin-concentrating hormone : MCH)は、そのノックアウトにより摂食量が低下し体重が減少する「ヤセ」表現形を示す唯一の神経ペプチドである。1999年、斎藤らはGタンパク質キメラを活用した新規ストラテジーによりオーファンGタンパク質結合型受容体(GPCR)のひとつであるSLC-1がMCH受容体(MCH1R)そのものであることを同定し、創薬開発への最初の突破口を開いた。その後、多くの研究からMCH1Rはうつ不安にも関与することが判明している。平成21年度はハイスループットアッセイ機器Flexstationの活用により以下の新事実を得た。(1) MCH1RのF318をLysへと置換することによりGain-of-Function(機能獲得)変異体となることを見出した。F318の両隣のアミノ酸残基をLys置換しても影響がないことからPhe318は構造変換において特異な箇所に位置することが推察される。(2) RGSタンパク質はGアルファのGDP-GTP交換反応に関わるGPCRの負の調節因子である。30以上あるRGSの中でMCH1Rの調節に関わるRGS8とRGS2を同定した。前者はMCH1RのGq,Gi/o共役系を阻害し、後者はMCH1RのGq共役系に関与する。次年度はRGS8のうつ不安モデルにおけるvivoの変動について研究を進める。
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Research Products
(12 results)