2008 Fiscal Year Annual Research Report
知的障害養護学校における運動器障害に対する指導モデルの開発
Project/Area Number |
20500468
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Research Institution | Showa University |
Principal Investigator |
水間 正澄 Showa University, 医学部, 教授 (40157516)
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Keywords | 知的障害 / 特別支援学校 / 運動器障害 / 指導モデル |
Research Abstract |
調査研究を開始するにあたり、既に実施していた予備的調査の結果をもとに知的障害特別支援学校の養護教諭を対象にして児童・生徒の運動器障害の特徴についてのレクチャーを行った。東京都内の知的障害特別支援学校6校(青鳥、青鳥久我山、田園調布、中野、港、矢口)に在籍する児童・生徒(小学部1年〜高等部3年)を対象として調査を行った。事前に父母に対して実施する調査票による調査では、診断名、合併症、発育歴、リハビリ訓練癧、気になる身体状況(背中の変形、姿勢の異常、関節の変形、筋緊張の異常、体の固さ・柔らかさ、持久力など)および習慣・くせなどを自由記述にて記載して頂いた。直接検診による調査では、(1)身体計測の項目として身長、体重、座高について各児童・生徒毎の年度ごとの変化の記録を開始した。結果は疾患別(ダウン症、自閉症、てんかん、その他)に分類して検討する。(2)運動器に関する健診項目では、姿勢観察として立位姿勢、歩行姿勢の観察を行った。動作の観察として腰掛けおよび床での座位姿勢の観察、腰掛けからの立ち上がり動作の観察、床からの起きあがり、立ち上がり動作の観察を行い、デジタルカメラにて静止画及び動画として記録保存した。脊柱変形(側弯、円背、など)および関節変形(外反扁平足、反張膝など)の有無、関節可動域(拘縮、関節弛緩など)、筋緊張の異常(低緊張、痙縮など)、触覚過敏の有無を観察した。就学前までは療育施設等で訓練経験を有していても就学後にはほとんどは訓練機会がなくなっていた。歩行は可能でも姿勢異常、足部の変形を呈するものが多かった。観察上は困難な動作であっても、指導により可能となる動作もあることがうかがえた。以上より、適切な指導を行うことにより運動器障害が改善される可能性が示唆される。
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