2009 Fiscal Year Annual Research Report
関節軟骨を保護した選択的関節包ストレッチングの開発
Project/Area Number |
20500554
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Research Institution | Sapporo Medical University |
Principal Investigator |
鈴木 大輔 Sapporo Medical University, 医学部, 助教 (40372817)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
和田 卓郎 札幌医科大学, 医学部, 准教授 (00244369)
泉水 朝貴 札幌医科大学, 保健医療学部, 研究員 (40444921)
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Keywords | 未固定標本 / 肩関節包 / 腕橈関節 / 手関節 / 関節ストレッチ / 関節面の圧力 / 3次元磁気センサー / 超小型変位計測センサー |
Research Abstract |
スポーツ障害を減少させるためには運動療法が必須である.中でもストレッチングは疲労の回復や筋痛の軽減などのほかに靱帯・関節包・関節軟骨などの関節周囲組織の障害を予防する作用が知られている。効果的なストレッチング肢位の開発のため,関節包の伸張率、関節可動域および関節面の圧力を計測する解析システムを前年度に開発し,以下の実験を行った。 1.未固定肩関節を用いた関節包の伸長率の実験:肩甲上腕関節を木製ジグに固定し,3次元磁気センサーを配置し、後方関節包の上部、中部、下部に超小型変位計測センサーを設置して各部分の関節法の伸び率を計測した。 2.未固定肘関節・手関節を用いた手関節伸筋群の伸長率の計測:前腕伸筋群に牽引を加えたストレッチ状態を想定し、伸筋群起始部の伸長率を計測した。またその際に手関節・腕橈関節面に加わる圧力を計測した。 3.未固定手関節を用いた手関節靭帯の伸長率の計測:手関節ストレッチ手技を再現し,その時に生じる手関節・手根骨間関節の圧力を計測し、同時に手関節の靭帯の伸長率を計測した。 4.未固定足関節を用いた前距腓靱帯(ATFL)と前脛腓靱帯(ATiFL)断裂時の不安定性の違いの計測。前距腓靱帯と前脛腓靱帯の断裂を作成し,様々な肢位で不安定性を計測した. これらの実験の結果を解析することにより,肩関節の適正なストレッチング開発の発見,肘・手・足関節での関節炎やスポーツ疾患の発生メカニズムの解明することができる。
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