2009 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
20500601
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Research Institution | The University of Aizu |
Principal Investigator |
陳 文西 The University of Aizu, コンピュータ理工学部, 上級准教授 (60308278)
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Keywords | 睡眠 / 心拍変動 / 生理周期 / 隠れマルコフモデル / 基礎体温 / 無拘束モニタ / 月経 / 排卵 |
Research Abstract |
今年度は、基礎体温の計測における煩わしさを解消するため、睡眠時に心拍数を自動的に計測できるようなシステムの構築に努めた。また、隠れマルコフモデルとデータマイニング技術を用いて、日頃の心拍数変動から生理周期を自動的に推定するアルゴリズムを開発した。その上、システムの性能とアルゴリズムのパフォーマンスを評価した。主な重点実施課題、研究内容と成果は下記にまとめる。 1. ユーザ端末(ベッドサイドボックスとセンサボード)の開発 長期連続稼働に求められる計測装置として、安定性と信頼性を重視し、ユーザ端末の規格を策定し、ベッドサイドボックスとセンサボードを設計・試作した。特にベッドサイドボックスが暴走時やハングアップ時の自動故障復帰機能、ネットワーク接続時のDHCP対応機能を追加した。また、NTPサーバからの自動時刻取得と校正機能を追加し、時間の正確性を確保した。 2. センサボードの異なる設置部位の計測パフォーマンスの評価 枕の下とマットの下に3箇所(背、臀、小腿)、それぞれセンサボードを設置し、異なる部位の計測パフォーマンスを検討し、最適の計測部位を特定した。 3. データ収集のためのネットワークデータベースサーバの構築 ユーザ端末からネットワーク経由で睡眠時の心拍数を自動的に収集するため、ユーザ端末からデータベースサーバまでのシステム全体の連動実験を実施し、総合的な性能評価を行った。推定結果を比較するため、体温データも個別に収集した。また、推定パフォーマンスを評価するため、検証用のリファレンスデータとして、排卵期の特定は、ロート製薬社の排卵検査薬キット"ドゥーテストLH"を用いる。月経期は、女性の自己記録を用いる。心拍数は、Sp02センサ(Nonin4100,USA)を用いる。 上記の重点課題を実施した過去一年間の研究成果として、雑誌論文3件、学会論文4件と英文図書1章(40頁)を発表した。詳細は次のページをご参照下さい。
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Research Products
(9 results)