2010 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
20500601
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Research Institution | The University of Aizu |
Principal Investigator |
陳 文西 会津大学, コンピュータ理工学部, 上級准教授 (60308278)
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Keywords | 睡眠 / 体温 / 脈拍 / 心拍数 / 生理周期 / バイオリズム / ヘルスケア / 健康状態 |
Research Abstract |
今年度の研究活動は、主に睡眠時収集したデータの解析と結果のまとめに専念した。具体的に、下記3つの重点課題を実施し、いろいろなデータ解析手法を用いて心拍変動からバイオリズムの変化とその生理的な因果関係の解明に努めた。 1.20代~40代の女性モニタさん各一人を依頼し、試作した睡眠モニタ端末を用いて、半年間~一年間にわたって日頃の睡眠時のデータを自動的にデータベースサーバに蓄積した。 2.目頃の睡眠時に収集した圧力変化信号にウェブレットなど信号処理を施し、毎日の心拍数(脈拍数)を求め、長期の心拍数変動に隠れマルコフモデルとカオス解析などの手法を用いてデータ解析を行った。長期にわたって睡眠時の心拍数データから生理周期の高・低温2相性を推定した上、女性モニタさんの自己記録と照らして、推定精度を評価した。更に体温による生理周期の推定結果との一致性を比較し、そのパフォーマンスを評価した。また、長期の心拍数変動のカオス解析により健康状態の変化を追跡し、疾病発症との因果関係の釈明を試みた。 3.MATLABを用いて開発・検証した各種の信号処理とデータ解析アルゴリズム(ウェブレット、隠れマルコフモデル、カオス解析など)をJavaやCなどのWeb用言語に移植し、データベースサーバに実装した。 関連する研究成果としては、雑誌論文2件、学会論文9件と図書1冊中の1コラム(3頁)を発表した。主な内容は下記2点に列挙する。詳細は次のページを参照する。 1.心拍数による推定結果と連続体温計を用いて収集した連続体温データによる推定結果を比較し、それぞれのパフォーマンスと精度を評価した。 2.長期にわたって収集した心拍数データと体温データを用いて、バイオリズムの季節変動・年間変動を解析し、健康状態の変化を推定し、疾病の早期予知と健康管理への応用可能性を探った。
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Research Products
(13 results)