2009 Fiscal Year Annual Research Report
児童生徒の通学形態が心身機能および身体活動に及ぼす影響
Project/Area Number |
20500609
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Research Institution | Hamamatsu College |
Principal Investigator |
青柳 直子 Hamamatsu College, 幼児教育科, 准教授 (80414100)
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Keywords | 学校保健 / 通学形態 / 心身機能 / 身体活動 / 生活リズム |
Research Abstract |
本年度に実施した調査概要は、以下の通りである。 (1)調査対象 児童、保護者、教員からの同意・協力が得られた東海地区山間部の小学校(小規模校)の小学4~6年生を調査対象とした。 (2)調査内容 (1)通学形態(距離、時間、方法、通学経路などの交通環境)、(2)自覚的心身症状、(3)学校生活、(4)自宅での生活(塾・習い事、学習状況など)の各項目について質問紙調査を実施した。身体活動については、腰部装着型加速度モニターを用いて1週間測定した。生化学指標については、登校時および4時間目終了時における唾液中のコルチゾールとクロモグラニンAを測定した。 (3)調査結果 通学条件のうち、通学時間や通学時の徒歩時間の長さは通学環境ストレスや睡眠時間と有意な関連がみられ、通学時間や徒歩時間が長くなるほどストレスは増加し、徒歩時間が長いほど平日の睡眠時間が短縮する傾向がみられた。 徒歩時間や通学距離の長さは日常の身体活動の増減と有意な関連がみられ、徒歩時間が長いほど身体活動度は高い一方、通学距離が長いほど身体活動度は低減した。登校直後のクロモグラニンA(タンパク補正後)は、自覚的心身症状や学校生活に関するストレスとは有意な関連はみられなかった。登校直後のコルチゾールは通学時間や通学距離が短いほど高値であった。 以上の結果より、通学形態の差異は自覚的心身症状や身体活動と関連があることが示唆された。
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Research Products
(4 results)