2008 Fiscal Year Annual Research Report
地域通貨を活用した地域経済の活性化-エコツアーやバイオマスを組み込んで-
Project/Area Number |
20500649
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Research Institution | Naruto University of Education |
Principal Investigator |
渡邉 廣二 Naruto University of Education, 大学院・学校教育研究科, 教授 (90167122)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
長濱 太造 徳島文理大学, 人間生活学部, 助教 (40330758)
佐渡 君江 四国大学, 生活科学部, 准教授 (20215908)
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Keywords | 地域通貨 / 地域経済 / エコツアー / 経済活性化 |
Research Abstract |
課題1エコツアーというイベント後にも継続的に地域通貨が使用されるにはどのような方策が必要か検討する。→地域通貨の支払先を確保すること。地域住民がイベントに関わって入手した地域通貨の支払先については,地域内商店に協力を取り付けて,地域内商店で用いられるようにする。商店が入手した地域通貨の支払先については,地域内で仕入代金に用いることは困難なので,たとえば福島県の矢祭町で実施したような公共料金を最終支払先として設定する。 課題2地域通貨の活用が木頭の特産物である柚子の生産と関わるようにするにはどのような方策が必要か検討する。→地域の協力体制を整備すること。現状では地域通貨ゆ一ずを発行し運用しているきとうむらと農協の間の協力およびきとうむらと商工会との間の協力体制が取れていない。協力体制を進めるにはゆ一ずに関する説明を丁寧に行うとともに,ゆ一ずの運用マニュアルを作成し,十分な広報活動を行う必要がある。 課題3協力商店は全額「ゆーず」での支払いを認めているが,それはどうしてなのか,その理由を明らかにする。→最終支払先が保証されていること。ゆ一ずを受け取った店舗は,その価値と同等の商品をきとうむらから仕入れることができる。ただし,たこやき店,衣料品店,理容室など,きとうむらから仕入れる商品がないような商店については,課題は残る。 課題4「ゆーず」に対する地域住民の評価を明らかにする。→エコツアー期間中に使用され,少数の理解者によって使用されたという認識。エコッアー参加者,協力商店およびきとうむら関係者を除く地域住民には,ゆーずはほとんど知られていない。協力商店に対するヒアリングから,「ツアーは村がにぎやかになって良かった。」「ゆーずで客が増えるわけではない。」「ゆーずの効果はわからない。」「ゆーずはつきあいで協力した。」「みんなが使った方がよい。地域のつながりになる。」などの意見があった。
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Research Products
(1 results)