2008 Fiscal Year Annual Research Report
紫外線カット材料による環境材料(衣料及び生活用品)の耐久性改善と身体防護性能付与
Project/Area Number |
20500667
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Research Institution | Osaka Kyoiku University |
Principal Investigator |
織田 博則 Osaka Kyoiku University, 教育学部, 教授 (80131176)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
堂ノ脇 靖己 福岡県工業技術センター, 化学繊維研究所, 専門研究員 (80416528)
佐藤 昌子 畿央大学, 健康科学部, 教授 (80047232)
杉山 章 名古屋女子大学, 短期大学部, 教授 (30196761)
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Keywords | 紫外線 / カット / 一重項酸素 / 染色布 / 耐光性 / 縮合型 / UPF / 改善 |
Research Abstract |
近年、紫外線による皮膚障害を防御する意識が高まってきた。UVカット剤は日焼けを防止することから、化粧品分野では古くから取り上げられているが、衣料関連分野では新しく、UVカット製品は、日用品では日傘や帽子など、インテリア等ではカーテンなどに利用されているが、衣料用としては、ブラウスやシャツなどの一般用途の他に、ゴルフやテニスなどのスポーツウェアーが好評で、農・漁業などの作業衣服としての使用も望まれている。しかし、UVカットは従来の衣服を高密度、厚地、濃色又は黒色化する必要があり、これらはカット機能を高くすると通気性の低下や保温性の向上を招き、ポリエステル系紫外線カット繊維100%使用の場合は汗処理が問題となる。また、光照射による衣服の劣化も問題となり、染料の退色は紫外線防護機能の著しい低下を招く事から事は深刻である。 この現状の中、我々は一重項酸素脱活性基(ニッケルスルホン酸基)を有する紫外線吸収剤関連化合物を合成し、紫外線カット挙動と染色布の耐光性改善効果を検討した結果、有害紫外線A波、B波さらにはC波を吸収するだけでなく、優れた染色物の耐光性改善効果を有する事を見出した。 また、優れた日光堅ろう度改善効果を有する紫外線カット材料の開発と生活環境材料への応用を目的として、ベンゾフェノン・ベンゾトリアゾール縮合型紫外線カット材料を合成し、その紫外線防護機能性と耐光性改善効果を従来の化合物と比較検討した。その結果、非常に高い紫外線防護係数(UPF)と、優れた染色物の耐光性改善効果を有することを見出した。
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Research Products
(4 results)