2009 Fiscal Year Annual Research Report
環境変化が及ぼす空気浮遊粒子中真菌類の発生及び曝露影響に関する研究
Project/Area Number |
20500676
|
Research Institution | Azabu University |
Principal Investigator |
後藤 純雄 Azabu University, 環境保健学部, 教授 (30112890)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
峯木 茂 東京理科大学, 理工学部, 教授 (40120216)
高木 敬彦 麻布大学, 獣医学部, 教授 (30163182)
阪口 雅弘 麻布大学, 獣医学部, 教授 (20170590)
|
Keywords | 真菌類 / 空気浮遊粒子 / アレルゲン |
Research Abstract |
空気中の有害物質のうち研究開発が遅れている浮遊粒子中の真菌類の測定手法や存在実態について当該研究の2年度である平成21年度は、一般5家庭内の浮遊粒子をローボリウムエアサンプラーで採取し、真菌細胞に固有のエルゴステロールをカビの分子マーカーとしてGC/MSを用いて測定した。その結果、一般5家庭内のエルゴステロール濃度は、0.24~1.6(平均1.1)ng/m^3、0.4~2.7(平均1.4)ng/m^3、1.1(1回測定)ng/m^3、0.067~4.2(平均1.1)ng/m^3となり、屋外空気中濃度の0.016~4.19(平均1.1)ng/m^3と比べて、ほぼ同等であることが判った。また、家庭内空気中のエルゴステロール濃度の方が屋外のそれよりも変動が大きいことや、同時に測定した屋外と家庭内比が0.50~0.96となり屋外濃度が高い場合が多いこと、一度だけ6.5となり家庭内が高い場合があることなどが認められた。 また、5家庭内空気中の生菌数(CFU)測定では、55~281CFU/m^3となったが、4分間のサンプリングであったためか24時間サンプリングのエルゴステロール測定結果との相関は良好ではなかった。現在、ハイボリウムエアサンプラーで採取した試料からのCFU測定及び長期冷凍保存試料のCFU測定について研究を進めている。
|
Research Products
(16 results)