2008 Fiscal Year Annual Research Report
風化作用を軸とした地球システム教育に関する教材開発
Project/Area Number |
20500754
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Research Institution | Shimane University |
Principal Investigator |
秦 明徳 Shimane University, 教育学部, 教授 (60198736)
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Keywords | 風化作用 / 地球システム / 教材開発 / 理科教育 |
Research Abstract |
岩石の風化作用は気圏,水圏,生物圏,岩石圏といった地球サブシステム間の相互作用として成り立っており,地球システムとして説明できる身近な好例である。本研究では風化作用を軸とした花崗岩地帯学習の在り方について取り上げ,地球システム教育の一般教育における重要性とその可能性について探ることを目的としている。平成20年度の成果を,以下に示す。 (1)花崗岩地帯の特性(景観,地形,地質,風化作用等)について,これまで行ってきた調査研究に基づき整理し、地球システム理解に必要な基礎基本的な学習素材の創出のため,野外調査を中心とした巨視的なアプローチと室内での観察・実験を中心とした微視的アプローチを組み合わせ,風化作用を中心とした花崗岩地帯学習に必要な教材開発を行い、一部をデジタル化した。 (2)地学的自然に対する学習者の認識や先行経験,学習スタイルの実態に関する各種資料を整理するほか,花崗岩地帯に関する児童・生徒対象の実態調査の実施・分析を通して,地学的事象の指導のあり方について検討した。長大な時間・空間の中で生起する地球システムについての観察活動や認識形成には困難を伴うことが多い。地学的自然に対する観察能力や認識調査を行うことを通して,子どもの実態を出発点とした地球システム教育の在り方を検討した。
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Research Products
(3 results)