2011 Fiscal Year Annual Research Report
| Project/Area Number |
20500757
|
|---|
| Research Institution | Ehime University |
|---|
Principal Investigator |
平田 浩一 愛媛大学, 教育学部, 教授 (80173235)
|
|---|
| Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
吉村 直道 愛媛大学, 教育学部, 准教授 (90452698)
河村 泰之 愛媛大学, 教育学部, 講師 (80369967)
|
|---|
| Keywords | 科学教育 / 幾何学 / 作図 / 折り紙 |
|---|
| Research Abstract |
平成23年度は交付申請書にあげた次の2点
(1)折り紙作図のシミュレーションソフトウェアの設計・開発
(2)折り紙作図の特長を生かした作図問題の収集
に焦点をあてて研究を行った。
(1)については、前年度にJava言語のappletとして試作的なソフトウェアとして作成したものは、作図手順をJavaのソースコードとして記述する方式であったのを改良し、折り紙作図手順記述言語を定めその言語で作図手順を記述したものをファイルとして準備すれば、シミュレーションができるようにソフトウェアを改良した。この改良により誰にでも使えるシミュレーションソフトウェアとなった。そのシミュレーションソフトウェアを用い、「山崎富太郎算額の菱形図形の折り紙作図」と題して日本折紙学会の「第11回折り紙の科学・数学・教育研究集会」にて研究発表を行った。ソフトウェア開発としてはさらに、iPad用に和算を紹介する3種のアプリケーション「ひろいもの」、「水の汲み量り」、「清少納言智恵の板」を製作しフリーソフトとしてAppStoreに登録した。
(2)については、約50問の作図問題の収集を行い、その作図手順を資料としてまとめることができた。それらの多くは、古典的な作図手順を折り紙作図で単純に置き換えたものであったが、約三分の一は折り紙作図の利点が生かされて古典的作図手順に較べずっと短い手順で解けるものとなった。これら収集した作図問題と作図手順について折り紙作図シミュレーションソフトウェアなどを活用して分かりやすく紹介する資料の作成を現在進めているところである。
|
Research Products
(5 results)
