2008 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
20500786
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Research Institution | Sophia University |
Principal Investigator |
猪俣 芳栄 Sophia University, 理工学部, 准教授 (20255714)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
スコット ハウエル 上智大学, 理工学部, 教授 (60286763)
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Keywords | 化学英語 / 複合名詞 / 科学リテラシー / 錯体化学 / コーパス |
Research Abstract |
本研究を以下の二つの見地から行った。 1.複合名詞利用頻度比較と隠された意味 米国化学会のInorganic Chemistry(2008年)より、英語圏(16報)と日本人(14報)の化学者が執筆した錯体化学論文を選び、その論文中の複合名詞(NCs)を抜きだした。論文の各セクションおよび全体のNCsの使用頻度を比較した(%);要旨(英語圏4.56:日本人4.31),序論(3.69:4.67),実験(2.94:2.22),結果と考察(3.24:3.67),結論(4.35:4.25),全体(3.15:3.23)。結果として両地域の化学者のNCsの利用頻度はほぼ変わらず、日本人もNCsをうまく用いていることがわかった。更に、NCs中に隠された表現を検討し、NCsに含まれる意味を分類した; X complexes(成分),X spectra(手段),X-Y bonds(位置),X atoms(物質),the X state(状態) 2.コーパスを用いての複合名詞の検討 英国化学会の雑誌Dalton Transactions(2008年)より英語圏の出身者の錯体化学論文10報を選び、NCsを抜き出した。頻出NCsをPERCコーパスで検索し、他の論文中での用法を調べ以下の結果を得た。 (1)NCsの従属部は、単数形をとる。例:metal complex, hydrogen atom, amino acid ligand (2)「名詞+名詞」と「形容詞+名詞」が同じ意味をとる場合、前者は意味を限定する役割があり、後者はより柔軟性のある表現である。例:symmetry formとsymmetric form, acid solution とacidic solution,structure solutionとstructural solution
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Research Products
(2 results)