2009 Fiscal Year Annual Research Report
エデュテインメント性を有する数学教材用の折り紙及び幾何学モデルの開発に関する研究
Project/Area Number |
20500803
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
杉山 文子 Kyoto University, 工学研究科, 助教 (80162907)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
野島 武敏 東京工業大学, イノベーション研究推進体, 特任教授 (40026258)
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Keywords | 数学教育 / 折り紙 / エデュテインメント性 / 螺旋 / 折畳み / 算数・数学用教材 / 教材開発 / 教育現場 |
Research Abstract |
昨今の子供たちの数学離れの問題を解決する手立てを考えることが急がれている。この問題の解決に向けて教育現場でも様々な取り組みが行われているが、いまだに有効な解決策が見当たらないように思われる。そこで、我々はこの数学離れを食い止める手立ての一つとして、折り紙幾何学モデルを用いた魅力ある算数・数学用教材の開発に取り組んできた。本年度も昨年度に引き続き、魅力ある教材の開発を行ない、教育現場への普及に努めた。 エデュテインメント性に富む教材として、昨年度は螺旋状折線を用いた折り畳みモデルを中心に教育現場での使用を推し進めたが、本年度も引き続き螺旋状折線を用いた折り畳みモデルの教育現場への普及に力を注いだ。具体的には、夏休みを利用して、岐阜県のサイエンスワールドで、折紙講習会を開催した。小学校高学年から中学生までを対象に定員20名としたが、申し込み多数で、40名までで締め切って講習会を開催した。講習会後も個人的に折り方や、応用について聞きに来る子供があり、魅力ある教材であると確信した。また、秋には幼稚園での講習会を行った。幼稚園児にはまだ早いかもしれないが、早期教育を取り入れている幼稚園でもあり、園長からはいっもとは違う折紙体験が子供達の興味を引き、今は、やっていることの意味がわからなくても、必ず後々役に立つという意見が得られた。また、数学教育学会での発表の際には、教育現場の先生から授業に取り入れてみたいという意見が寄せられ、面白みのある教材としての価値が十分あると確信した。 幾何学モデルの開発に関しては、ペンローズタイリングを模したタイルを作製した。平面充填形、黄金比、角度関係、等を学習するのに役立つと思われる。製作が年度末だったので、教育現場への紹介はできなかったが、来年度は必ず普及できると考えている。
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Research Products
(7 results)