2009 Fiscal Year Annual Research Report
情報の遷移にダイナミックに追従するインターネット単語帳システムの開発
Project/Area Number |
20500833
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Research Institution | Kitami Institute of Technology |
Principal Investigator |
桝井 文人 Kitami Institute of Technology, 工学部, 准教授 (80324549)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
木村 泰知 小樽商科大学, 商学部, 准教授 (50400073)
RZEPKA Rafal 北海道大学, 大学院・情報科学研究科, 助教 (80396316)
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Keywords | description / descriptor / World Wide Web / 心理学実験 / 指標パターン / フィードバック / 比喩的関係 / 知識ベース |
Research Abstract |
研究実施計画に基づいて,一連の研究を実施した. (1)WWWにおけるdescriptorデータの分析:人WWWより収集したデータを対象として,クエリ語を表現する能力とdescriptor集合の規模と表現能力について分析し,様々なクエリ語に対応する応答可能性は高いが,網羅生に偏りが生じ易いことがわかった.また,人間判断による知識ベース拡充を図るために,前年度同様の心理学実験によるデータ収集を行った結果,新たに25名分の人間判断データが得られた. (2)descriptor獲得機構の実装:前年度の調査結果とdescriptionモデルを元にして,WWWからのdescriptor獲得モジュールのプロトタイプを実装した.実装にあたっては,小規模な実験を繰返し実施して得られる性能を確認するステップを導入した. (3)descriptor分類器の実装:前年度の設計と考察に基づいて,複数の定型パターンと複数のスコアリングモデルを組み合わせ,descriptorを(上位語,属性語,その他)に分類するプロトタイプモジュールを実装した.さらに,基本的な分類性能として,平均的に約60%程度の分類精度を確保できる見通しが得られた. (4)descriptor洗練モデルの実装:獲得したdescriptorに対して,比喩的関係を利用した適合フィードバックを行うことによって洗練するモジュールを実装した.これにより,適合率で約53%の性能(bag of wordsに基づく方法では35%)が得られるようになった.よりもさらに,前年度の設計を引き続き行い,WWWより獲得したdescriptorに常識判断処理を適用することによってどの程度の洗練効果が得られるかについて検討した.
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