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2009 Fiscal Year Annual Research Report

成魚脳における神経細胞の産生・移動の分子機構

Research Project

Project/Area Number 20509005
Research InstitutionNagoya City University

Principal Investigator

岸本 憲人  Nagoya City University, 大学院・医学研究科, 研究員 (50508299)

Keywords再生医学 / 神経科学 / 脳・神経 / 脳神経疾患 / 発生・分化
Research Abstract

1.ゼブラフィッシュ成魚脳室壁付近の細胞構築の解明
ゼブラフィッシュ成魚の脳室壁付近の細胞構造をマーカー染色および電子顕微鏡観察により明らかにした。すでに他の生物種(鳥類、爬虫類、哺乳類など)の脳室下帯が明らかにされている。本研究により得られた魚類脳の結果と比較することにより、成体脳の脳室下帯におけるニューロン新生・移動における進化的普遍性および多様性を解明できることが期待される。
2.ゼブラフィッシュ成魚脳内での新生ニューロン移動のイメージング
BrdUパルスーチェイス実験により、脳室壁付近に存在した細胞が、脳前方の嗅球へ移動していることを示唆する結果を得た。実際に、新生ニューロンでGFPを発現するトランスジェニックフィッシュ成魚の脳半球の培養下でタイムラプスイメージングを行い、新生ニューロンの移動を実証することがきできた。さらに、新生ニューロン移動と血管との関係を調べるために、本トランスジェニックフィッシュを、血管でRFPを発現するトランスジェニックフィッシュと交配することにより2カラーフィッシュを作成した。得られた2カラーフィッシュ成魚の脳半球培養下で、新生ニューロンが血管に沿って移動していることを明らかにした。近年、マウス成体脳内で新生ニューロンが血管近傍に存在することが報告されていることから、血管のガイドによる新生ニューロンの移動は、進化上保存されたメカニズムであることを示している。
3.ゼブラフィッシュ成魚傷害脳モデルの構築
ゼブラフィッシュ成魚脳に外傷を与えて、傷害脳モデルの構築を試みた。傷害後1週間で脳室壁付近の細胞増殖が活性化されていることが観察された°さらに、新生ニューロンでGFPを発現するトランスジェニックフィッシュ成魚に同様の傷害を与えたこところ、脳室壁付近から傷害部位まで新生ニューロン塊が観察されたことから、脳室壁付近から傷害部位への新生ニューロン移動が存在することを示唆している。

  • Research Products

    (3 results)

All 2009 Other

All Presentation (2 results) Remarks (1 results)

  • [Presentation] The Cellular Composition and Morphological Organization of the Subventricular Zone in the Adult Zebrafish Telencephalon2009

    • Author(s)
      岸本憲人
    • Organizer
      日本分子生物学会
    • Place of Presentation
      パシフィコ横浜(神奈川)
    • Year and Date
      2009-12-11
  • [Presentation] ゼブラフィッシュ成魚の脳室壁付近におけるニューロン新生メカニズムの解析2009

    • Author(s)
      岸本憲人
    • Organizer
      日本神経科学会
    • Place of Presentation
      名古屋国際会議場(名古屋)
    • Year and Date
      2009-09-17
  • [Remarks] 名古屋市立大学大学院医学研究科再生医学分野のホームページ

    • URL

      http://k-sawamoto.com/

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Published: 2011-06-16   Modified: 2016-04-21  

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