2008 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
20510036
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
松下 和夫 Kyoto University, 地球環境学堂, 教授 (20346034)
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Keywords | 気候安全保障 / 環境ガバナンス / 京都議定書 / 低炭素社会 / 環境の持続性 |
Research Abstract |
本研究は、これまでの環境ガバナンス論研究の成果の上に立ち、現下の国際政治上の重要な課題となっている、「気候安全保障」に関し、環境ガバナンス論の観点から制度構築への諸課題と論点を明らかにしようとするものである。これまでの主な研究実績としては、(1)「気候安全保障論」の概念とその意義の研究、(2)これまでの「地球環境安全保障論」、「人間の安全保障論」、「総合安全保障論」等との関連における「気候安全保障論」の意味の同定がある。2008年度においては、グローバリゼーション下の新たなエコロジカル・シチズンシップの概念とそれが気候安全保障にもたらす含意の考察、国際的な気候安全保障の制度設計の議論の中で、主として日本政府が提唱しているセクトラルアプローチの問題点、さらには低炭素革命への具体的な道筋に必要とされる要件などにつき研究を行った。
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